新作が出ると、見るようにしている
鬼才フランスワ・オゾン監督の映画。
最近見たのは、日本ではまだ未公開だけれど
フランスで今春公開の映画「Mon Crime」
舞台用の脚本をアレンジして撮られた映画なので
全体の雰囲気がどこか独特で
(映画にしては台詞が不自然にはっきり語られる)
この映画の舞台というのが1935年
ということで、ふんだんに出てくる衣装は
もちろん、30年代を意識したヴィンテージ。
主役の二人の衣装が震えるほどに素敵な
フランスヴィンテージ服なのです。
最初は金銭的に余裕のない設定なので
素朴で手仕事の温もり感溢れる日常着。
そして後半はストーリー展開により
ゴージャス感のある衣装展開になるのですが
どちらも捨てがたい魅力があって
目が釘づけになってストーリーに集中できないほど..
主役の女性二人の個性が
フェミニンとマスキュリンに
はっきりと分かれ、これが絶妙に
服のスタイルに反映されている所もさすが!です。
今思い返してもあのシーンの
あの服、欲しいなぁなんて思うほど
私にとっては、
記憶に焼き付く素晴らしいヴィンテージを
拝むだけでも価値ある1作でした 。