随分な時を経て、忘れられた存在
であったにも関わらず
(つまり不必要になった存在ともいえる)
久々に目にしたら、どうしても
処分できないモノというのが
確かに存在します。
私にとってそれは、
昔作ったコラージュファイルだったり
レトロな文房具、家具や雑貨の類
だったりするのですが
子供の頃に水族館で購入したであろう
小さなぬいぐるみにもまた、
一目再開した瞬間にやられました。
ぬいぐるみやマスコット人形などは
その時の勢いで手に入れて、
そのうち飽きて処分する流れが定番で
殆ど実家に残ってはなかったけれど
偶然出てきたオットセイの人形は
何とも不思議なヴィンテージオーラを
出しており、これは手離してはならないと
直感させる何かがあったのです。
モノにも魂めいたものを感じるのは
まさにこう言った時で
結果、海を越えて連れ帰った
オットセイ。
ぎゅうぎゅうに詰まった荷物にもまれて
おひげが少し歪んでしまっても
愛くるしい存在に変わりないのでした。