昔々に愛用され続けていた
真鍮や木製のキッチン道具は、
現代では扱いやすく安価で作れる
テフロンや樹脂素材に置き換わり
滅多に見られなくなりました。
滅多にお菓子やパン作りをすることがない
私には勿体なくも、譲ってもらえた
真鍮と木製のお菓子作り道具は
かなりの年代物で、
焼く前の生地にレリーフを入れたり
型押しのデザインを付ける古道具。
経年後も劣化することなく
昔の面影を残したまま現役で使える
キッチン道具は何とか使ってあげたいものの
そのまま飾るだけで、とても
見栄えがするものだから、
ついついアンティークの食器と一緒に
並べてインテリアデコ化した
状態を眺めて満足してしまいます。
蚤の市やアンティーク市に出かけると
どんな使い方をするのか分からないのに
無性にそのデザインに惹かれてしまうことが
ありますが、まさにそれと似ており
求めているのは機能性でなく
古物が持つ空気感、存在感。
でもやはり、使い心地も少しは試してみたい
と思ったりもする、この頃です。