古いモノに限らず、新しいモノでも
自分がその品を手に入れるまで
沢山の人の手に渡って作られ加工されていく中で、
どんな品々にも物語があるはずですが
ユーズド、ヴィンテージ品などには
作り手から更に、どこかの場所で使われていたか
はたまた、クローゼットやストックルームで
眠っていたか..新品よりも多くの物語が足されています。
大量生産で今まさにこの瞬間、
売られている品を見つけるよりも
どこかで誰かが何年も前に手に入れて
持っていた品に出会う方が何倍も確率が少なく
運命的なのは疑いようがなく
たとえ小さな雑貨でも
その物語ごと受け取ると思えば
なんとも不思議な感覚。
薄くなった洋服タグの表記や陶器の表面の曇りは
時間が過ぎた跡、
使い込んだ生地の風合いは
その時代の空気感の名残にも見え
想像すると新品にないワクワク感が高まります。
このデジタル時代真っ只中に
(デジタル時代だからこそ比較的容易に出会える?)
敢えて、時を超え、国を越えて
とっておきの古い衣服や雑貨、道具を手に入れるのは
新しい物語に出会う時空旅のようにも思えます。
Tiiu