2021年8月7日土曜日

19世紀のパリ旅行

 自分が初めてパリへ旅行したのは

確か1990年代の半ばくらいで、


その時を思い出すと、なぜか街並みが

セピア色に思えるのは、不思議なことです。

 

何もかもが夢心地、見るもの全てに

一番感動したのはあの時で、そういう意味では

ヨーロッパの町並みを見慣れてしまった今

少し寂しい気もするけれど


最近読んだ「ニュクスの角灯」という

漫画では、現代の旅とはがらりと趣の異なる

19世紀のパリを旅する気分を味わえます。

 

 まず、日本からパリまで船や電車を乗り継ぎ

3か月以上かかってしまう気の遠くなる旅、

そこにたどり着いて味わうのは、異国というより

もはや別世界ではなかろうかと想像します。


日本の文化、文明の発展も同時に描かれ

芸術を愛するパリの光と影が切なく

魅力たっぷりに味わえるのは貴重。


和の工芸品、ヨーロッパの舶来品、

モノのルーツや歴史を知ることで

古いモノへの見方も変わる、衣・食・住全ての

雑貨好きにもかなりオススメな作品です。

 

 

          Tiiu