前回書いた、ピスタチオは
味も好みではあるものの、それに劣らず
好ましく思うのが、あの薄くて品のある
グリーン色。
グリーン色は大人になってから
よりよく手に取るようになった色で、
暗めのモスグリーンから明るい萌黄色まで
ヨーロッパで見るファッションアイテムには
実に魅力的なグリーン色が溢れています。
ピスタチオのグリーン色は
どちらかといえば、春夏のニュアンスで
定番的なカーキやオリーブ色は年中便利！
秋冬のクラシックな品の良さを出すなら
モミの木をイメージする深緑色とか、
青みがかった華のあるグリーン色です。
トレンド色でもあるから、今季はより沢山の
グリーン色を目にする機会があって
さらにグリーン色の奥深さに気づく秋冬。
また同じグリーン色でも取り入れるアイテムが
洋服と小物では、見た目の印象も
随分と違ってくるもの。
自分の手持ち服と相性の良い色味を選び
大人ならではの組み合わせ方で
楽しみたいものです。
マカロンの中では一番好きな味で、
紅茶の風味や、クッキーやチョコの中に
入っていると 俄然テンションが上がる
薄緑色のナッツ、ピスタチオ！
実はナッツそのものの
ピスタチオを食べるよりも、
お茶やお料理、スイーツなどに
入っている脇役としての方が好みです。
もちろん味や風味、香りが
好みであることは間違いなく、
特に秋から冬、今の季節に味わうのが
ホッコリ感に包まれて 魅惑的。
でも、それと同じ位良いなと思えるのが
あの少し儚げな薄い緑の
ピスタチオグリーン色なのです。
ああいうグリーン色は、必ずしも
食欲をそそられるものではなさそう
なのに、 見るとホッとして
食べたくなる気分になるのが不思議です。
抹茶でもなくミントでもない、
独自のグリーン色を勝ちとった
ピスタチオグリーン色は、年末年始に食べごろ
のお菓子でもあり、
これから沢山出会えそうな予感です。
冬が少しずつ本格していく頃、
市場に出回るのは
シナモンや生姜、アニスなどを
効かせたエピス風味のお菓子。
クリスマス時期を意識して
売り出されることも多く
期間限定につられて、ついつい
手に取ってしまうものです。
身体を温める効果のある生姜や
唐辛子の入ったチョコレートは、
冬時間のティータイムの登場に
理にかなっており、
カカオの苦みと甘みに
エピスが加わることで、口に入れると
エキゾチックな気分になれるのです。
ワインや紅茶で感じるエピスも
ピリッとスパイシーでいい感じ、
でも、エピス入りのショコラは今の時期
ならではの、旬のスペシャルが魅惑です。
冬から春へ、秋から冬へ、など
季節の合間ほんの短く儚い期間のみ
袖を通すことになると思われがちな
軽めのアウター。
軽めのトレンチやコットンジャケット
スウィングトップなどなどが
上げられるものですが...
ここスペインでは気候的に
冬でも気温高めの日が、多々
あるもので、こういった軽めアウターが
真冬の重いウールコートよりも
着る機会が多かったりすることも。
例えば、パリやロンドンなど
冬に極寒の都市部では、ウールコートの下に
ライトなアウターを重ねることも
珍しくなく、そういった着まわし方もありですが
この地の冬では、ライトなアウターの下に
暖か素材のニットを重ねるだけで
十分冬を乗り切れます。
昔からずっと軽めアウター好きだった
自分にとっては喜ばしいことで、
スペインに住んでから重コートは殆ど増えず
軽いジャケットばかりが増殖中...
巻き物を巻きやすかったり
自宅で手洗い出来る素材が多いことも
ポジティブな要因なのです。
秋も深まり、朝晩は
冷え込むことが 多くなった11月。
こんな季節は少しずつ
夕食とともに飲むお酒をビールから
ワインへと移行していくところですが
大好物なドイツのクラフトビールを
1ケース注文したからには
ビール熱も落とすわけにはいけません。
CREW Republicという
比較的新しくできたビールメーカーは
ドイツミュンヘンのクラフトブルワリー。
いい意味で予想を裏切られた、
ドイツらしさをそぎ落とす
革新的なビールの味わいが詰まった
ビールはどれも個性豊かで
パッケージ、ラベル、栓のデザイン、
どれを取っても、いちいち視線がとまり
見た目からワクワクもので
キッチンに並べると絵になる佇まい。
色々な種類がちょこちょことアソート
された、パックを買ったので、
今日はどれを飲もうかと思案したりして...
バーに来た様な気分も楽しめるのです。
ヨーロッパの様々な国の
ユーズド品を仕入れるようになってから
その国それぞれが持つ
ファッションの趣向が持ち物に
反映されており、お国柄みたいに、らしさ
が滲み出るものだなと気づき始めました。
例えばフランスの場合
フランス人に人気なのは、やはり
フランスのブランドが多く
マイスタイルに一貫性がある人が多い傾向。
スペインの場合
地方によって好みの傾向は違うものの
ファッション好きの人々はフランス、イタリア
への憧れも強くて、スペインとフランス、イタリア
ブランド、共に人気が高いと言えます。
イタリアは自国ブランドに加えて
フランス、スペインのブランドも
良いもので、且つ自分好みで あれば
積極的に取り入れる
新しいモノ好きで、大らかなイメージ。
ベルギーも地方によってかなり
テイストが異なるものの
（アントワープはモードの街！）
ベルギーの自国ブランドに加え
フランス、北欧、オランダブランドは
根強い人気のようなのです。
全体的にはシンプル＆モードなイメージ。
同じヨーロッパの中でも
国によって違ったファッションの傾向を
見るのはなかなか楽しく刺激的、
更に人ぞれぞれの個性があり
歴史、背景がある服や小物たちの好みは
ある意味無限に広がるようです。
日本に住んでいた頃は
鼻炎の不調は、春の花粉症時期に
集中していたものだったのが
日本よりもずっと空気が乾燥
しているヨーロッパに住んでからは
鼻炎問題は春だけにあらず、
季節の変わり目全般に広がるようになりました。
不調といっても、
くしゃみ、鼻水、鼻づまりの
典型的なアレルギー症状なので
この時期だけ耐えて過ぎ去るのを
待つしか解決策がないと諦めつつも
就寝時の鼻づまりは快眠を妨げるし
口呼吸は喉も傷めそうなので
何とか寝る前だけでも緩和できないかと
調べて見つけたのが
ユーカリのエッセンシャルオイル。
ユーカリ精油は抗ウィルスや抗菌など
効能が多く、家に常備中だったので
早速、お湯に数敵落として
寝る前にホカホカ蒸気を浴びると
幾分鼻の通りが楽になりました。
次は精油とアルコールで
アロマスプレーを作り、マスクにスプレー
で、日中対策にも挑戦するつもりです。
サラダのドレッシングや各種料理用の
○○ソースなど、めんつゆ、
ポン酢にいたるまで
必要な時は
その都度調味料を混ぜて
手作りするのが慣れっこになってしまい
今では自分の頭の中にいくつもの
ソース類のレシピがストックされている
ヨーロッパでの食生活。
手間と時間がかかり、面倒では
あるものの ...手作りは経済的で
自分好みの味に限りなくアレンジできる、
（作る度に味が少しずつ変わっている）
という利点もあり、
毎回仕方なくせっせとソースや
ドレッシングをこしらえています。
手作りすると、保存もあんまり
効かないものだから、重宝するのが
ミルクピッチャーを平たくぺちゃんこにした
ような形のソースピッチャー。
即席で作れるソースやたれは、
このピッチャーにそのまま
調味料をいれて混ぜ、余ったら
ラップをかけて冷蔵庫にいれて3日位で
使い切るのに丁度よい大きさなのです。
煮沸した空き瓶に詰めてもよいけど
そうすると、気が緩んでなかなか
使い切らずに忘れてしまうので
そこそこプレッシャーを与えてくれる
ソースピッチャーを何度も
使って偏愛している我が家です。
毎年この11月から12月、
秋から冬へのスイッチ期間
でも、どちらかといえば冬より、の
肌寒さが気になってしまう季節には
着る服を選ぶのが悩ましい
ところであります。
これから長く続く冬に備えて、
マンネリを防ぐためにも
なるべく冬モノは小出しにしていきたい
私の場合、
ここぞとばかり、薄手のニットや
コットンニット、スウェットや
厚手のシャツなどなどを
何度もリピートして着倒します。
長袖のワンピースに軽いアウターの
組み合わせ、シャツワンピースを羽織って
アウターみたいに着てみたり、などは
今の季節が旬で、足元は
タイツに入る前に、靴下を堪能。
シャツやワンピ―スなんかは
重ね着で、冬もそのまま着続けられる
ことも多いけれど
見た目は一風違った印象に
なってくるので、11月ならではのちょっと
軽やかな着方は、今限定のもの。
気づけば毎日似通った格好を
してしまうのは、この季節にありがちですが
ストールやスカーフ、プリント柄の
類があれば、そんな毎日の服選びに
潤いが出てくるのです。
野鳥が沢山生息する地域に住んでいるので
、ふいと庭に見たことのない
種類の鳥を目撃したり、聞きなれない
さえずり音を耳にすることも多く、
静かな環境の中で居心地が良いのか
鳥たちの滞在期間も結構長いようなのです。
そのせいだろうか、
そんな野鳥の置き土産である排泄から
芽を出したとしか思えない
植えた覚えのない植物が庭の片隅で
育ってしまっている現象がしばしば起こります。
殆どは歓迎しかねる雑草の類で
定期的に取り除いては、
また発芽して、の繰り返し...しかし
最近見つけたのは、ひょろりと細い
蔓が伸びかけたアイビー（ヘデラ）の苗。
観葉植物として人気の高いアイビーは
ひとめ見てそうと分かる独特の葉で
ご近所のこぼれ種から鳥が運んできたのか
はたまた風が運んだのかはわからないけれど
偶然にも我が家の庭に紛れ込み
根を張ってしまったようなので、
すぐに小さな鉢に植え替えて、保護完了。
観葉植物の中では生命力が強い
アイビーの苗、ここからまたどんどん
こんもりと大きくなっていく姿をしばし
見守りたいと思うのでした。
