ここ数年、靴ジャンルの買い物は
季節を問わず、
スニーカーが圧倒的に多かったので
その反動か、どうなのか、
久々に革のローヒール靴を手に入れたら
かなりのテンションが上がりました。
長時間歩くのであれば、履きやすさで
圧倒的にスニーカーを選ぶのが楽なので
安心しきっていたけれど...
ある時靴箱を覗いたら、クラシックに合う
フォーマル感のある靴を数年間殆ど
買い足していないことに気づきます。
そこで履きやすさも期待できる、
革のローヒール靴を買い足そうと思い立ち
最初はローファーやスリッポン型の革靴を
探して吟味していたのが、
最終的にはサイズを調整しやすい
ベルトの付いたローヒールシューズに
決めることにしました。
革の靴を手に入れたら、いつもより
ずっとタイツ選びの選択肢が広がり
タイツ好きとしての楽しみも増えるもの。
たんに靴を変えることで、タイツが加わり、
手持ちの服はそのままでも新たなスタイルの
イメージが沸いてきそうな
秋の始まりです。
庭仕事をしたり、森林を散歩するのに
丁度よい季節になると、
続々出回る秋の味覚たち。
今年は例年よりも秋の訪れが
早いせいか、うかうかしていると
あっという間に冬の寒さになりそうで..
旬に出会ったら、即、楽しむよう
心がけているのです。
今の旬はフルーツなら、
マンゴーやイチジク、ブドウなどで
マンゴーは輸入物でなく、スペインの
国産モノは、今が一番香り高い甘さで、
これを食すると秋のグルメモードが
一気に高まります。
秋のフルーツやワインと一緒にゆっくり
味わう定番食材は、やはり、チーズ類で、
クセの強いブルーチーズなどは
それだけで食べると沢山食べられないのに
横にフルーツとワインがあるだけで
物凄いスピードで消費されていくのは
不思議なものです。
お皿に盛ってあるのを眺めるにしても
季節のフルーツと見慣れぬブルー色が
色彩豊かに華やかさを発揮して
芸術的ですらある食欲の秋を感じます。
フランス最古のグラスメーカー
La Rochère社のミツバチシリーズに
初めて出会ったのは、かれこれ20年近く前に
神戸の雑貨屋さんでの記憶がありますが
それから時を経て、
フランス、スペインの雑貨ショップでも
同じデザインのタンブラーを買い足し...
今では6つセットになった
ミツバチシリーズのタンブラー。
メイド・イン・フランスに拘る
頑丈なガラスを使ったメーカーが作るだけあって
滅多なことで欠けたりすることなく
その丈夫さと見た目の良さで
フランスのカフェで使われている光景も
しばしば見かけたものでした。
そんなお気に入りのミツバチシリーズに
新しく加えたのが、低いワイングラス状になった
ゴブレット型のもの6個セット。
ワイングラスにしてはポッテリ重みがあるので
個人的にはクラフトビールや
サングリアなどを入れて楽しむつもりで
入手しました。
お気に入りのグラスを新たに仲間入りさせて
いつもの夕食がリニューアルされた
雰囲気を感じつつ、世界のあちらこちらで
La Rochèreのグラスを購入した記憶が蘇ります。
ちなみに今回はアムステルダムの
KOMという雑貨店より
ネット購入したもので、新たな雑貨店の出会いも
また一つ加わりました。
晩夏に入ったころから
急に激しさを増してきた
庭仕事をすると何か所もやられる
やっかいな夏の蚊たち。
幸いにも全窓に貼った網の
おかげで 家の中にまで入ってくることは
稀だけれど
全体的に少し涼しくなってきて
心地よさを増したのか、
朝・夕・夜、どの時間帯、庭に滞在しても
もれなくどこか刺されてしまうので
たまったものではありません。
そんな時に聞いた先人の知恵が
蚊刺されの痒みにお酢が効くらしいという話。
蚊に刺された部分にささっと
お酢（キッチンにある一番安い酢でOK）
を塗り込んで、後にすぐ石鹸で洗い流しても
効果は持続するのです。
酢の酸っぱい匂いがキツク、
下半身に刺されたらシャワーで流すので
家での対応策限定になりますが...
これほど即効性のある効き目には
今までのかゆみ止め薬をもってしても
出会ったことがないほど抜群のものでした。
実は数年前から機器だけは
購入していたのに、プロに設置してもらう
まで、中々至らなかった電気の給湯器。
なにせ150リットルのお湯を作って
貯める給湯器なので、スペースを占めるし
水が通っている配管近くでないといけないし、
場所を決めて、計画を立てても
何度か弊害があり、頓挫したままになっていたのが
今年の夏はスムーズに事が運び、ようやく
電気で作ったお湯生活が始まりました。
これまではオイルのエネルギーを
使っており、これは枯渇したら
注文して給油してもらうのが、
中々面倒で、前時代的...
でも昨年はオイルの価格がかなり下がったので
あと1年はオイルを使うとかなり節約できる
と、判断したのでした。
そして、電気代がバク上がりした今年
（オイルも昨年に比べて上昇だけど）
電気の給湯器を設置するのも皮肉なものですが
電気が一番安い時間帯に目一杯湯を作っておいて
保存できるので、意外に影響は受けない
どころか、寧ろもっと便利で経済的になったのです。
エネルギーの種類も家によって
地域によって、時代によって
目まぐるしく変化している
私のヨーロッパ生活です。
バカンスムードが抜けつつある
晩夏の9月、久しぶりに電車に乗って
街の中心部で用事を済ませると
ふと目に入るのは若者ファッション。
スペインの街中といえども
まだ他の欧州の観光客も混ざっており
スペインの若者がとは、限定できませんが
電車や通りを観察していると、なんと
7割くらいの若者が男女ともにくたっとした
エコバックを持って歩いていること
を発見しました。
恐らく貴重品は小さなショルダーバックに
斜め掛けして、その他の備品や買い物した品を
エコバックに収納しているのか、
2個持ちしている人が多く
その布バックの方を興味津々に見ると
それぞれが持つバックの
柄やロゴは千差万別で面白いのです。
メッセージ性のあるロゴが入っていたり
グラフィックなプリントやキャラクターなどなど
眺めていると、あ、ここにも
あそこにも！エコバックの若者たちが
という感じで、意外に被りそうで被りにくい
めくるめくバックのデザイン。
そして数年前まではブームだった
同じようなデザインのリュックサックがすっかり
影を潜めてしまったことに気づくのでした。
*写真のエコバックはショップにて販売中！
日本に比べると、代わり映えと
種類に乏しい光景が否めない
ヨーロッパの野菜・果物ラインナップ。
確かに価格は随分と安く、
日本ではあまりお目にかかれない
種類だってあるけれど..
1年も暮らすと結構慣れて、
長いもやオクラ、ミョウガなど
和の野菜が恋しくなってくるものです。
そんな中でも日々買い物で
注意深く観察して、アンテナを張っておくと
新種の野菜・果物に出会えることも。
さて、新しい品種を見つけたら、
まず買って食べてみる派の私としては
迷わず試した、ベビーキウイなるもの。
その名の通り、キウイをミニミニサイズに
したフルーツで、見た目と食感は
ブドウにも似ているけれど、味はキウイ。
通常タイプとの味の違いは、
トマトとプチトマトの差を
そのままキウイに当てはめた位の差で、
糖度が少し上がり、よりフルーティになった感じ？！
味にそれほどの衝撃は受けなかったものの
ミニチュアサイズになることでの見た目の
可愛らしさには、結構な驚きでした。
ヨーロッパで増々加速して
熱を帯びているヴィンテージ、ユーズド
ファッションのトレンド。
フランスの人気ファッションブランドなども
心なしか、ユーズドをミックスすることで
仕上がるようなお洋服たちを
この秋冬は打ち出しているように感じられます。
少し懐かしいイメージがする
カンパーニュ風の50年代スタイル、
配色に目を引かれる80年代スタイル、
クラシックでレディライクな
60年代スタイルなど
とくに決まった年代のトレンド
というよりは、自分好みのスタイルを
突き詰めて、今の大きな潮流とミックス
出来るのがユーズドの強みであり楽しさ。
その中で身に付けた
他者と違うデザインが際立ち
手に入れたいきさつを他者に語れるのも
一期一会のユーズドアイテムならではの
ストーリー性の高さです。
90年代など、かつての古着ブームでは
いかにも、な古着トータルコーデ、
グランジやヒッピースタイルなどが
もてはやされたりしたものだけど
現代では、さりげなく取り入れ
肩肘張らずに昔のデザイン、クオリティを楽しみ
マイスタイルをブラッシュアップする
アイテムとして重宝されていく予感です。
まだ夏が完全に終わったわけでは
ないけれど、今までを振り返ると
全体的に例年より涼しくて
過ごしやすかった今年の夏。
その代わり、いつもより湿気が多く
何となく日本の風土を思い出す
懐かしみのある気候でした。
大抵、夏の終わりは寂しさが
こみ上げてくるものだけど
私の場合、秋好き人間なので
秋の到来へのワクワク感が勝り
涼しくなっていく気温と共に
一枚ずつ洋服を重ねていったり
少しずつ素材を変えてみたり..
食材、植物、空気の変化まで
全部が秋よりに移行するのを
じっくり味わいたい気持ちが高まります。
さすがに日の入りが早くなるのは
少しせつないものの
あっという間に過ぎ去る秋を
逃さぬよう、注意深く味わおうと思うのです。
