2023年5月28日日曜日

古いモノに宿る物語

 古いモノに限らず、新しいモノでも

自分がその品を手に入れるまで

沢山の人の手に渡って作られ加工されていく中で、

どんな品々にも物語があるはずですが

 

ユーズド、ヴィンテージ品などには

作り手から更に、どこかの場所で使われていたか

はたまた、クローゼットやストックルームで

眠っていたか..新品よりも多くの物語が足されています。

 

大量生産で今まさにこの瞬間、

売られている品を見つけるよりも

どこかで誰かが何年も前に手に入れて

持っていた品に出会う方が何倍も確率が少なく

運命的なのは疑いようがなく


たとえ小さな雑貨でも

 その物語ごと受け取ると思えば

なんとも不思議な感覚。

 

薄くなった洋服タグの表記や陶器の表面の曇りは

時間が過ぎた跡、 

使い込んだ生地の風合いは

その時代の空気感の名残にも見え

 想像すると新品にないワクワク感が高まります。

 

このデジタル時代真っ只中に

(デジタル時代だからこそ比較的容易に出会える?)

 敢えて、時を超え、国を越えて

とっておきの古い衣服や雑貨、道具を手に入れるのは

新しい物語に出会う時空旅のようにも思えます。



                       Tiiu     

 

 

 

2023年5月25日木曜日

外カフェよりおうちカフェ

スペインやフランスの都市では

社交の場でもあるカフェやバー、

誰かと話すために毎日のカフェ通いを

日課にしてしている人々も

少なくないかと思われます。

 

歩いて数分程度の場所に、選べるほどの

カフェが点在する街中に住んでいたら

それもいいかも、と想像しますが


私の住むような住宅街では、

徒歩10分圏内にカフェどころか商店もなく

日課とするのは専らおうちカフェ

ということになります。


たとえおうちカフェでもマシンと豆さえあれば

美味しいコーヒーにありつけるので

カフェへとあまり行かない分、

豆には投資すべく好きな銘柄を集めています。

 

幸いスペインで売られている珈琲豆には

ハズレが少なく、イタリアやフランス発

好みのメーカーも手に入りやすいので

おうちカフェ事情もなかなか快適。

 

カフェタイムにキッチンが挽きたて

コーヒー豆の香りで充満するのも

なかなか気に入っています。

 

我が家で淹れたおうちカフェを

 来客に出すと、外カフェより美味しい

と、お世辞の言葉をもらえることも

あったりするけれど、


結局のところ

居心地の良さとかリラックス感、

淹れたてに集中して飲むとか

一緒につまむお菓子など..

色々な心理的要素が絡み合っての美味しさ

があるのだと思います。

 


 

       Tiiu


2023年5月22日月曜日

オーガニックコットンに似たワイルドシルク

 先日当ショップでも公開した

soeur parisのユーズドブラウスの布生地は

個人的に初めて見た素材の、ワイルドシルク100%

 

入荷してきた包装を開けて

始めた見た印象は、オーガニックコットンや

コットン&リネン混紡に似た質感で

これが本当にシルク?という新鮮な驚きでした。

 

ワイルドシルクは繊維の中に穴があり

その効果でふんわりとした

柔らかく、優しい肌触りになるのだそう。


一般にシルクは摩擦に弱く、長く使い込むと

毛羽立ちが避けられないものですが、

このワイルドシルクは元々繊維に毛羽立ちや

糸ムラがあるのが特徴的で

それが個性的な持ち味になっています。 


こなれた風合い、ヴィンテージ感を

愛する人々にとっては貴重で、長く使い込む

過程も楽しむことが期待できる

素材の服と言えると思います。

 

フランスでもワイルドシルクを使った

洋服は珍しく、今後広がっていくのかは

分かりませんが、注目するべく

興味をそそられています。

 

*写真のアイテムはショップにて販売中!

    Tiiu

 

 

2023年5月19日金曜日

壁紙ハガシ

 長年住んでいる部屋の壁、

少しずつ自分たちでできる範囲で

リフォームしており、過去にリビングと

廊下の壁を塗り替えた経験がありますが

 

 しばらくすると

他の部屋にも影響が出てくるもので

今年は小さな書斎の壁紙が剥がれてきたので

せっせと始めた壁紙ハガシ。

 

壁紙だけをペリッと剝がすのは

いとも簡単に出来るのだけど

その下に残った糊の跡を取るため

壁の表面を削っていく作業に時間がかかります。

 

お好み焼きのコテのような道具を使い

少しずつ壁の表面を削っていく工程で

部屋の中に粉粉が舞ってしまうので

家具や家電をビニールで覆って

ひたすら滑らかになるまで削っていくと

 

何となくお肌の角質を落とすピーリングを

見ているような 気分・・


一面の壁表面が滑らかになったのを見届けたら

色を塗るか、も一度新しい壁紙を貼るか、

はたまたセメントを塗るか、

 じっくり想像して考えてみる予定です。

 


         Tiiu

 

2023年5月16日火曜日

久々にトレンドの兆し!?夏のハーフパンツ

 私の記憶が間違っていなければ

直近でショートパンツがブームになったのは

今から10年くらい前になるでしょうか。

 

バカンス大国、スペインやフランスでは

流行に関係なくショートパンツは夏に

一定の人気が続いているものの、近年

すっかり見かけなくなったのは中途半端な丈の

ハーフパンツやバミューダパンツ。

 

そんなショートパンツ以上、

ガウチョパンツ未満の丈のパンツが

数年前の欧州コレクションから

ちらほら見られるようになって

 新鮮な気分で眺めています。


キュロットスカートみたいに

かなり広がったシルエットもあれば

ストンとまっすぐラインもあって

膝丈か膝がギリギリ隠れるラインなら

 ロング丈ボトムスに慣れた大人女性も

身に付けやすいのではと思います。

 

夏らしく涼しげなリネン素材や

正統派で安心感のあるコットン地 、

テロっとした化繊生地もキレイメ感が

あって、いかにも今風な雰囲気です。

 

久々に取り入れる丈やシルエットの

ボトムスというのは、最初気恥ずかしい反面、

合わせるトップスのイメージを

一新して見せてくれる効果があり

 

いざ手に入れたら暫くは新鮮な組み合わせを

楽しむことが出来そうだなと

想像を巡らしています。

 

*写真のアイテムはショップにて販売中!

 

         Tiiu

 

2023年5月13日土曜日

ラム酒で作りたい、おうちカクテル

 昔から家に常備しているラム酒瓶は

飲むというよりは、料理、デザート作りの

香り、風味付けに使用することが

多かったものだけど


今年はまとめ買いで沢山のラム酒を

ストックしたので、

レモンやライム、炭酸水などを

組み合わせておうちカクテルを充実の予定。

 

食事に合わせるのが難しいので

甘いカクテルは殆ど飲まない私ですが

 

ラム酒にガス入り天然水の組み合わせは

フランスなど欧州系家庭料理に合わせやすく

食後のデザート、チーズに合わせて

飲むのもいい感じ。


いつもの夏は色んな国のビールを

集めて変化を付けて飲んでみたり、

時々白ワインを飲む程度だったのが

それにプラスしてラム酒が仲間入り

 

沢山の組み合わせを試して

発見する楽しみもありそうな予感です。


 

↑写真右2つがラム酒のボトル
 
       Tiiu

2023年5月10日水曜日

紅色に染まる初夏の庭

 1年で一番我が家の庭が華やぐ

季節は、まさに今。

 

主に満開の花を咲かせるのが

ブーゲンビリアとブラシの木で

 前者の艶やかなフューシャピンク色と

後者の情熱的な深紅の組み合わせが

強烈なインパクトです。

 

バラの花もいくつか開花する季節

ですけれど、こんなにも沢山の花が

一様にそろって開花するのは

初夏ならではの風物詩で年に一度だけ。

 

冬の寂れた季節に少しでもいいから

開花が分散してくれたらいいのに、

と常々思うほど圧巻な風景なのです。


そんな赤とピンクの派手な色調の

裏側でひっそりと上品に白い小花を咲かせる

羽衣ジャスミンもさりげに

満開を迎えており、これはこれで

見ると癒しの空間に。

 

緑、ピンク、赤、白と色が溢れる

植物群に冴えた青空の背景がビビッドで

水浴びにやってくる数多の鳥たちが

脇役のように見える、そんな季節であります。

 


          Tiiu


2023年5月7日日曜日

老齢ご婦人に似合うスタイルとは?

40代半ばの自分にとってはまだ少し先、

でもかなり先というわけでもない

70代以降の高齢ご婦人のファッション事情。

 

最近は見た目若々しく

活き活きとした高齢マダムも多く

70代で颯爽とオシャレに情熱を注ぐ方々が

少なくない、という印象のヨーロッパですが

 

 ファッションをよくよく観察してみると

素敵だなと思える人のスタイルには

ある共通点があることに気づきました。


それはトラッドよりもフォークロアよりの

スタイルが、寧ろ若々しく、年を経た肌や骨格に

馴染んでいい感じに見えると言うこと。

 

また青、緑、黒、グレー色など寒色系より

茶、赤、ピンク、オレンジ、黄色 などの

暖色系のアイテムを積極的に身に付けると

 顔色も明るく年齢を経た味わいが引き立つということ。

 

一つの例としては、

ある高齢女性が少しエスニックなふんわり袖で

デコルテが編み上げデザインになった

プラム色のチュニックに大ぶりのチャームが付いた

ペンダントを合わせて着用した姿が

ハッとする程オシャレで可愛らしく

 

なんだかこの年齢の着こなしの

お手本を見せられたような感動がありました。

 (しかも昔から持っているアイテムでも可能)

 

私にはきっと似合わない、という思い込みや

若作りしてると思われるのでは?

という不安が付き纏うこともあり

なるべく無難な色とアイテムでまとめようとすると

地味になり過ぎてお洒落の楽しみも減っていく..

 

 そんな悩みをフォークロア&明るい色の

コンビネーションが解決してくれそうな予感、

自分も目一杯装うことを楽しみたいので

今後も探求を重ねていきたいと思っています。

 


 ↑MaisonHotel23SSコレクションより

       Tiiu

 

 

2023年5月4日木曜日

ひんやりフルーツの小宇宙デザート

5月に入ると急に初夏らしさが出て

昼間はぐんぐんと気温も上がり、

日照時間が伸びて

季節は夏まであと少し、

 

そんな爽やかな気候に

ピッタリのデザートは、ひんやり

旬のフルーツも味わえる

紅茶のフルーツジュレ。


ひたすら好きなフルーツを

詰めて濃いめに淹れた紅茶と

リキュールを混ぜて冷やし固めるだけの

簡単デザートです。


色合いが沢山ある方が

食べるときに楽しそうなので、

なるべく同じ色を避けたら


キウイ、洋ナシ、ブルーベリー、オレンジ

の4色がゼリーの中で展開。


色も形のそれぞれ違うフルーツが

まるで小宇宙の中で浮かんでいるみたいな

様相で、アクアリウム的でもあるかも。

 

紅茶好き、フルーツ好き、お酒好きも

楽しめる初夏に嬉しいスイーツなのです。

 


         Tiiu

 

2023年5月1日月曜日

フェヌグリークの使い道

インドや北アフリカで食用として

日常的に使われているという

スパイス食材のフェヌグリーク。

 

どうしてもカレーが食べたくなった時、

こちらでは市販カレールーが

身近で手に入らないため

色々なスパイスを集めている時に

目に入ったこのスパイス。


いかにもカレーっぽい辛味の

スパイスと思いきや、火を入れると

むしろ甘さの方が勝るほどで

メープルシロップとグローブに似た風味が特徴的、

でも何となくカレーに入っていそうな雰囲気なのです。

 

 調べてみると、

効能も豊富にあることが分かり

胃の調子を整える、更年期障害予防、

コレステロールを下げたり脳老化予防も

あったりとなかなかの優秀ぶり...

 

しかしなにぶん、初めて扱う

スパイスなものでカレー以外の使い道が

イマイチ掴めていない私。

 

 甘みと香りに個性があるので

まずはお菓子の生地に混ぜてみたり

アイスのトッピング、などから始めて

徐々に他の料理への味付けも

広げてみたいと目論んでいるところです。

 


        Tiiu