2017年10月30日月曜日

ルームウェアの多様性

休日やフリーの時間、
体をゆっくりと休めることに
重きを置く、ヨーロッパにおいて、
 
「ルームウェア」のカテゴリーにおける
バリエーションの豊かさに
最初は驚いたものです。

寝るときのパジャマ以外に
ルームウェアなんて
いつ着るんだろう、という感覚しか、
持ち合わせてなかった当初

 めくるめく、部屋着の世界に
魅了され、あっという間に
それらを手に入れたい気持ちが
むくむくと膨らんできたものです。

同じヨーロッパでも
フランスでは、ホームウェアに
ちょっと高価なイメージがあり、
まず下着を買って、余裕があれば...欲しい!

という憧れの感覚だったけれど。

ここスペインでは
もっと手に入りやすいプライスで
しかもデザインやバリエーションは
フランスと見劣りしないもの。

外でリラックスウェアとして着たり
 休暇の旅行先で着てしまっても
大丈夫な位のデザインで、

こんな部屋着を持っていたら
ずっと休んでいたくなりそうな
危険度もピカイチ。

だがしかし、

今は冴えなく見える
昔愛した洋服を着て過ごすより

お気に入りのルームウェアで過ごす
普段の生活に
充実した彩りを感じられるのも
また一つのお部屋着マジックなのです。


              Tiiu

2017年10月28日土曜日

アロエづくし

今年の春に大きく場所を変え
庭の片隅から
プランターや鉢へと

大きな引越しを終えた
我が家のアロエ。

その際に、あまりに沢山
株分けをしたので、中には根付かなくて
枯れてしまうものも少なくないかも..

と、心配するまでもなく

その株分けから更に広がり
 ニョキニョキと
雨後のタケノコの如く
増え続けているアロエたち。

他の多肉植物は
こんなに短期間で増えたり
大きくなったりしないのに

日陰にあっても
水が少なくても、全く動じない
アロエの生命力には脱帽です。

余程この土壌と気候に
相性が良いのか、

どんどん増えて土壌を支配して
行く様子は、ある種、不気味ですらあります。

増えすぎたアロエたちを
何とか有効利用できないか
思案中の日々です。



                Tiiu

2017年10月26日木曜日

秋サバを食らう

10月と11月は食欲の秋を
素直に受け入れる我が家では、
何を食べても美味しく感じ 

旬の野菜や果物、
お菓子なんかも含めて、
キッチンの冷蔵庫や貯蔵棚は
食材で常にパンパン状態...

こんな時期は、
いつでも手に入り、年末には
沢山食することになる肉料理を
ひと休みして

旬の魚を優先します。

スペインで食べる秋サバは
日本での秋刀魚並みに安く、
丸々と脂がのった、1匹500g位の魚が
およそ150円くらいの価値で売っており、

買い帰ったら、
早速さばいて、大量調理

これに秋の祭典で手に入れた
白ワインを合わせると、
ローコストで
贅沢な秋の味覚ご飯の出来上がり。

もっかの課題は、
献立がワンパターンになりやすい
鯖だから
新しいレシピを開発したいという所です。


                                              Tiiu

2017年10月24日火曜日

インナーから始める冬支度

まだまだ冬の寒さには
遠い気温の
スペインの10月ですが、

一旦寒くなり始めると
坂道を転げ落ちるように
気温が下がり
ある日突然冬がやってくるので、

冬支度は早いに越したことは
ありません。

じっと座って仕事をしていると
じわりと冷えてくる
石床で底冷えする我が家だから

冷え対策は、まず
靴下や下着などのインナー類
から始めて、

厚みのある羽織モノや
ニットなど外側に着るものは
最後の一手。

インナー類も最初から
暖かさマックスのものでなく
少しずつ薄い生地から暖か生地へ、
切り替えていく過程が

年を経るごとに
巧妙になり、切り札が多くなっていくので
まるでゲーム感覚で選ぶ
自分がいます。

代わり映えのないデザインなのに
愛すべき
靴下やストッキング、タイツたち

ハキモノをせっせと集める
冬支度なら、いつでも大歓迎なのです。



                                      Tiiu


2017年10月22日日曜日

日陰で読書タイム

秋風が心地よくなってから
ようやく庭で過ごせるようになり

秋らしくテラス用チェアを
引っ張り出してきて
紙の読書時間を捻出します。

太陽の滞在時間が長いここでは
夏も涼しく外で過ごせる
時間はあるにはあるけれど、

9月頃から出没し始めた
凶暴な蚊たちが飛び回り
所かまわず吸血してくるので
とても庭には出られない状態なのでした。

そういう意味でも
大歓迎の涼しさ、
読書の秋ということで、

外の空気をいっぱい吸って
花粉にも虫にも悩まされず
本に没頭できる時間は貴重です。

我が家に面した2件の家々、
隣と裏は空き家で、
もう一方隣は空き地ということもあり

外から聞こえる音は
殆ど鳥か虫の声..

 自然に囲まれた生活は
蚊さえなければ、居心地抜群なのに、
夏の名残のように刺され痕が残ります。



              Tiiu  



2017年10月20日金曜日

マリー=フランシーヌ

恐らく、私が大学に入ったばかりで
18歳位の頃から
20年以上を経た、今に至るまで

憧れと尊敬の気持ちを持ち続けている
フランスのクリエイターが
ヴァレリー・ルメルシェという人。

女優であり、演出家であり
歌手でもあった、
多彩な肩書きの持ち主である彼女は

何といっても持ち前のモードなセンスと
 ユーモアのセンスがピカイチで、

その2つを持っている人に
無条件で
尊敬してしまう自分がいます。

そんな彼女が作った映画の最新作が
「マリー=フランシーヌ」
(日本での公開は未定)

ルメルシェ演じる50歳、研究職の女性は
暗くてお堅いけれど
映画が作り上げるキッチュな世界観が
パリらしくフワフワとした空気に包まれて

笑いと好きなモノの
ツボを押され続けた1時間半。

オシャレなだけじゃつまらない
やっぱり人生、かっこ悪くても
味があって、笑いを共有できる人たちこそ
一生付き合える宝物

と、痛感させられる秀作でした。

2017年10月18日水曜日

ラベンダー精油のビックリ効能

ラベンダーの香りといえば、
真っ先に思いつくのは
安眠効果、リラックス効果。

その他には
衣類やファブリックに付く恐れのある
虫除け効果なども
期待されており

植物として観賞するのもよし、
香りにも癒される
愛すべきプランツと言えます。

このラベンダーの
精油(エッセンシャルオイル)には
他にも驚くべき効果があることに
気づいたのは、つい最近で

獰猛な虫刺され痕が
なかなか消えず

どんな塗り薬よりも
肌に効果があったのが、
この精油だったから。

もちろん、個人差もありそうなので、
自分の肌との相性が良かったせいも
あると考えられるけれど、

綿棒に1.2滴
精油の原液を垂らして
患部に塗って放置するだけで
炎症がすうーっとおさまる効果は魅力的。

知れば知るほど
植物精油の奥深さに
はまりつつあるのです。



               Tiiu


2017年10月16日月曜日

トマトとバジルの美味しい関係

夏の終わりと共に
そのシーズンを終えてしまう
野菜やハーブは多いけれど、

トマトとバジルも
その中に含まれるといえるでしょう。

スーパーマーケットに行けば
年中手に入るのは
間違いなく、

トマトなんかは
真冬でも盛りだくさん。

しかし庭で育てている
バジルの葉は日に日に
覇気がなくなり
色も黄色に近い緑色になってきています。

 そんな最後のバジルを
存分に味わおうと
甘そうなチェリートマトと
マリネにしてみたら

バジル効果で
トマトの甘さが数倍に感じられ

脇役としてのバジルの底力を
思い知ることになりました。

トマトを最も美味しく変える
バジルの旬は
やはり夏で良かったのでした。



          Tiiu

2017年10月14日土曜日

よそゆきの衰退

気づけば意識することが
めっきり少なくなった、
洋服の中で「よそゆき」という概念。

「よそゆき」とは、元々
ちょっときれいめな、
持ち服の中でいい服を指しており

特別なシーンや
フォーマルさを求められる機会
とにかく普段とは仕切りたい、
そんな時に登場する服というイメージです。

ところが、そのよそゆきと
 普段との境目がだんだんと曖昧になり

クローゼットの中から
よそゆきが無くなりつつあるのは
私だけでしょうか..

何より、よそゆきはコスパが悪く
何度も着ることはまず無いし、
古びて着なくなったとしても
普段で着ると滑稽で着られない、

もしお金をかけられるとしたら
毎日でも着られるアウターや
靴、時計などに投資したい
というのが、自然な流れになりつつあります。

そんなこんなで
衰退の一途を辿る
よそいき服

カジュアルなアイテムを
ドレスアップすることが出来る
小物やアクセサリー効果を知ってから

更に持ち服が自分らしく
ライフワークに根ざしたスタイルに
固まりつつあるような気がしています。



           Tiiu





2017年10月12日木曜日

スチュアート卿の紅茶

毎月新しい月が始まると
ジャンルに関わらず
季節に合ったお茶を開けることに
密かな楽しみを感じており、

今月は微かに爽やかさの残る
「スチュアート卿」と名づけられた

アールグレーでお馴染みのベルガモットが
煎茶と一緒にブレンドされて

更にはローズ、ジンジャー、
オレンジなども加わった
素晴らしいアロマの紅茶を
ティータイムに開封しました。

ところで、紅茶といえば

英国の時代群像劇ドラマ
「ダウントンアビー」を見ると
それはもう、
四六時中飲まれており、

 1920年代を中心に描かれる
貴族の館のみならず、
そこで働く従業員だって、暇さえあれば
ティーカップ片手に過ごしているのです。

その優雅に流れるひと時と言ったら
憧れずにはいられない程...

この「スチュアート卿」という紅茶
を淹れたら、もれなく思い出す
「ダウントンアビー」の優雅なティータイム場面、

それだけでも
このお茶を手に入れて良かったと
思えるのです。




                                       Tiiu


2017年10月10日火曜日

秋の庭、大剪定

夏が始まる前に、素人では
到底出来ない規模の剪定作業を
行うのは椰子の木たち、

そして、夏が終わり
涼しくなり始めたころあいに

 家の四方に植わる垣根の
木々を剪定するのが
毎年の恒例仕事です。

椰子は業者に頼むしかないので
せめて垣根は自分達で
行うようにしており

電動カッターを使って一直線に
切り落としていく姿は
まるでバリカンでそり落とす頭髪のよう..

花をつけない常緑樹の群れは
切り落とすと、さっぱり
清々しい程なのだけど、

まだ花が綺麗に咲いている
ハイビスカスの垣根は
ちと心が痛むような、寂しい感じで
切り落とされた姿を眺めつつ

剪定された枝を拾って
花瓶に飾ることで
夏の名残を惜しみます。




                         Tiiu

2017年10月8日日曜日

クラシックな文房具

次々と目新しい商品がお目見えする
使い勝手抜群の
日本の文房具用品に比べて

ヨーロッパで見る文房具は
いつもと代わり映えしないデザインで
どことなく、クラシック。

余計な装飾なども
極力排除された
ノート、ファイル、レポート用紙などが

新学期の頃合になると
ひしめくように店頭に並び、

デザインはシンプル、でも
その色にみる鮮やかさには
思わず視線を奪われてしまうのは、

根っからの文房具好き
雑貨好きの性分だから
かもしれません。

そんなに沢山必要でもないのに
フランスの家族から喜んで譲ってもらった
ノートや、文房具を大切にしまっていたのを
 あらためて眺めてみると、

やっぱり、十年位は
デザインが変わってないなぁ、と
しみじみ思うのです。


               Tiiu




2017年10月6日金曜日

偏愛キッチン道具・de BUYER の包丁

フランスのキッチン器具の老舗、

とりわけ鉄製フライパンが有名で
我が家でも3つ揃えるほどに
惚れ込んでおり、ある意味ファンでもある
de BUYER デバイヤー社

 こちらで最近購入して
我が家で新しく仲間入りしたのが
割りと大きめのステンレス包丁です。

刃物を選ぶのは男の仕事、

とでも言わんばかりに
自信たっぷり買い付けてきた夫は
うっとりと、箱を開けて見せ、

よくよく観察してみると
仰々しい箱の外には
日本の板前スタイル、と言う記述が..

そういう売りの包丁は、ヨーロッパで
確かに最近多いけれど
どういうところが日本的なのか
疎い私にはさっぱり、なのです。

それはそうと、

 包丁が納められた
de BUYERの箱、
これが箱好きの私のツボを押し
多方面から眺めてしまい

本末転倒と知りながらも
 包丁より箱に興味がある自分がいます。




                 Tiiu




2017年10月3日火曜日

秋色ほくほく

今年の秋は、
服飾の世界でも色が豊富で
眺めているだけで、ドキドキと

思わず振り返って見返してしまうような
絶妙な配色に
目を奪われること
しばしばです。

素敵な色が溢れているから
といって、全体をカラフルにする必要は
全くなくて、

その色の美しさは
いつものベーシックに投入するからこそ
独特の魅力が輝くような気がします。

例えば、マスタードイエローにグレー色。
パープル色にキャメルベージュ、
鮮やかグリーン色にグレーやネイビー。
鮮明な赤にはブラック色などなど

手持ちのベーシックを
真っ白なキャンバスに見立て
どれか気になる豊潤色を1点、

小物やアクセサリーで
グラフィックやレトロなシルエットをプラス、

それだけで、
今年の秋がドラマティックに
仕上がるような予感がしています。




                                     Tiiu

2017年10月1日日曜日

枝豆の王様

ビールに枝豆

これが居酒屋の定番として
愛されているのは
日本だけかと思いきや、

ここ最近にきて
ヨーロッパでの枝豆知名度が
グングンと高くなりつつあると
感じています。

ところが、この枝豆の王様
とも言うべき、

別格の美味しさを秘めた
黒豆の枝豆を知る人は
欧州の人で少ないのではないか、と

我が家で初めて植えてみたのは
丁度一年前。

育て方が悪かったのか、
全部で20さや程しか収穫出来なかったのは
残念だったけれど...

その20鞘の黒豆枝豆は
紛れも無く、王様の美味しさ、

今年こそは、と
大事に大事に育ててようやく
小さな鞘が膨らんできた頃、

ざっと数えてみただけでも30、40鞘は
ありそうだけど油断禁物、
 ビールに黒豆枝豆を実現するまでは。




                                Tiiu