2018年4月30日月曜日

貝、サンゴやヒトデなど

夏が始まる前のワクワク
休暇を待ちわびるシーズンになると

スペインでは特に、
色んなショップから打ち出される
 海の恵みをモチーフにした
小物やプリント柄が注目を浴びます。

スタンダードな
貝、サンゴ、ヒトデに加えて

近年では人気沸騰が続き
パンチ力がやや強めの
ロブスター、カニ、熱帯魚など
一風変わったモチーフも登場...

海のモチーフだから、
ビーチに持って行かなきゃ、などと
固定観念に縛られる必要はなく

例えば、山にキャンプへ
アウトドアフェスなどは、もちろん
街歩きにだって
ヒトデやサンゴ、貝ならいい感じ。

カゴバックや、エスパドリーユなど
夏の風物詩的な小物とも
いわば絶妙なカップリングの海モチーフ、
取り入れない手はありません。



                                         Tiiu

2018年4月28日土曜日

建築し続けるメルル

和名ではクロウタドリ
英語ではブラックバード、
フランス語でメルルと呼ばれる
(一番呼びやすいメルルでここでは統一)

黒い羽に黄色い口ばしをした
九官鳥に似た野生鳥。

華麗なジャンプをしながら
庭を駆け回るメルルは
1年を通して我が家の庭の常連鳥で

毎年この時期になると
口いっぱいに巣作り用の
建築資材を頬張って
カップル揃って垣根を行ったりきたり、 

メルルは野生鳥の中でも
特に神経質らしく、
どこかの他の鳥と違って

一度使った巣を使い回すことを
良しとしません。

毎回スカイブルー色の卵を産んで
雛をかえしたら、
次は違う場所に新しい巣を作り

その作り方の緻密さときたら
建築家並み。

椰子の繊維や落ちた葉っぱ
大小異なる枯枝や繊維などを巧みに組み込み

その隙間を埋めるように
苔のような粘着性のある植物を剥がしとって
くっつけているのです。

まるで丸い編みカゴのような
頑丈さで作られた巣の中で
今年もブルーの卵を温めるのを
密やかに見守る日々です。



      Tiiu

2018年4月26日木曜日

黒ビールとモヒート味

夏に向けて気温が上昇し、
一日の日照時間が長くなるにつれ
ビールが美味しい季節になったなと
実感します。

 もちろん、出先で飲む
生ビールも最高にいいけれど、
(スペインでは時に水より安い..)

クラフトビールや
ヨーロッパのビールで有名な国
ベルギーやチェコ、ドイツなどから
輸入するビールなど
 
少しマニアックなビールを
揃えて、料理との相性を考えながら
組み合わせるのも乙なのです。

ここスペインでは
アロマが強めのビールを好まない人が
結構多いのだけれど

我が家は大のアロマ好きに加え
新しいもの好きで、
 ちょっとしたカクテル感覚で楽しむビールも
常備しており

その代表格がモヒートとカンパリ、
ジンジャーなどがブレンドされた白ビール。

そして、強めのアロマ が
脳を涼しく刺激する黒ビール。

どちらも食事には合わせにくい
個性味なので、軽いおつまみと
ビールを主役に飲みたいところ、

食事でもなく、ティータイムでもない
まさにビール時間を
作り出したくなるカクテルビールなのです。 


      Tiiu

2018年4月23日月曜日

スニーカー男子

意外と近所にあると
行く機会を逃すのと、私自身に全く
興味がなかった車関係のイベントごと。 

スペインでは割りと知られているらしい
サーキット場に
誘われて渋々出かけてみたら、

思ったとおり、車やバイク好きの
若者男子や子供達だらけで
往年のバイカー、車好きらしき男性群もちらほら...

珍しい車と写真を撮ったり
エンジン音に興奮したり
いわゆる乗り物オタクの男子の気持ちが
理解できず、

退屈しのぎに
観客席から前に乗り出す
若者男子グループの足元を観察すると、

自分が手に入れたかった
リーボックの白いレザーのスニーカーを
ブラックデニムと合わせている青年を発見。

ふと他の人に視線を移すと
エンジ色のコンバース、
オレンジ色や緑のニューバランスなどなど

ちょっとしたスニーカーカタログを
見ているようで面白い。

服装は皆同じような感じだけど
足元だけをフォーカスしてみると
個性があってバラエティ豊か、
ヨーロッパのスニーカー事情を垣間見られて

マセラティがどうのこうのよりも
人々の足元が気になった一日でした。



             Tiiu

2018年4月21日土曜日

罪深き揺り椅子

欧米の古い家にありがちで
ガウンを着た老人など
本を読みながら座っているのが

イメージの一つとして
浮かび上がる
アンティークなコブラン織が
張ってある揺り椅子は

やはり座ると揺れ具合が心地よく
ノスタルジックな見た目にも
惹かれるものがありますが、

如何せん、椅子一つで
驚くほど部屋のスペースをとる
と言うのが難点です。

背もたれの高い椅子は
圧迫感があるのは知っていたけれど、
これはデスクに入れる類の椅子ではなく
完全に一人がけのソファ並みの場所取り感

オマケに座るとウトウト
眠くなる心地よさが
罪作りなのです。

健康の為に、最近は
なるべく立って仕事を心がけているので
座り易い椅子は、本当に疲れた時だけ座り、
普段はオブジェと見なすようにしています。




                            Tiiu

2018年4月19日木曜日

一番楽しい?!蕾時間

生温かい気温が続き
ザッと庭を眺めてみると

ある日突然、
無数の蕾を付けた小木を発見して
嬉しくなることがあります。

ミニバラもその一つで、
例年よりもずっと沢山
こぼれ落ちそうなくらいに付いた
蕾が膨らんでいるのを見ると

これが一気に開花する様子を想像している、
その時こそが一番楽しかったりするのは

旅行前の準備や計画の時間が
旅行そのものの時間よりも
ワクワク感が強いのと似ていて

開花する時間は
あっという間に過ぎて
終わりかけると寂しくなるのは

旅の終わり期間が
切ないのと全く同じで
楽しくて充実時間があっけないという事を
容赦なく知らされます。

それならいっそ、蕾時間を
思う存分楽しもうではないかと

毎日少しずつ色づきが濃くなる蕾を眺めて
開花を待ちわびる時間を
有効利用しています。



       Tiiu

2018年4月17日火曜日

オレンジ、グリーン、パープル

以前に書いた、
という記事でも綴ったように、

 ここのところ、季節の変わり目になると
どんなアイテムを手に入れるか
と同じくらい気になるのが

今シーズンは何色を手に入れようか
という、色にフォーカスした目的意識です。

アイテムは時に
服でも良いし、

ストールやバック、
ネックレスやブレスレットなどの
小さなアクセサリーだって良いのです。

暑い夏のように、肌色をベースに
服や小物が浮き出る季節には、
特に濃い目で個性ある色を手に取り、

色の迷宮を楽しみたくなるもの。

今季の夏に大人世代として気になる色は、
プラム系パープル、トロピカルなグリーン
そして、土っぽいくすんだオレンジ色
それにエキゾチックなピンクとか。

これをベージュやアイボリー、
カーキ、ブルーなどのベーシックを元に
スパイス的に取り入れてみたら...
 などと妄想が膨らみます。

帽子、カフタン、サンダル、ベルト
夏ならではのカラッとしたアイテムにも
普通ではない配色でアピールすると

やはり普通ではない、スペシャルな
夏を過ごせそうな気すらしてきます。




      Tiiu


2018年4月15日日曜日

地元の味を手に入れる

自分が住む地域の
地元の人が、知恵と労力を
振り絞って作り上げた品物たち、

と知れば、何でも試したくなるのが
 人情というもので、

それがワインやビール、チーズなど
日々に好んで買い集める
嗜好品であれば尚更のこと。

安価に味見をしては
飲み歩き、食べ歩き、
好みの味に出会ったら、お買い上げ。

または、頭の中にそのメーカーや
ラベルをしっかりメモして
次に出会える機会を待つのも良し、

そんな風に楽しく食文化を味わいながら
イベントで手に入れた、
ワインとチーズを味わいながら、

やはり地元バレンシアの闘牛場で行われた
テニスの国別団体戦、デビス杯を観賞するのが
また格別なのです。 

図らずも住んでいる場所を
意識しながら、感動に包まれた
先週末でした。


         Tiiu

2018年4月13日金曜日

葉ものベジガーデン

サラダに欠かせないグリーン野菜
といえば、レタスやサラダ菜
といった葉モノ野菜。

そう、生で食する葉モノ野菜は
買って済ますと
使い切るのに時間がかかり、
劣化するのも早くて、意外に不経済...

劣化するのが遅ければ
それはそれで不気味な感じがするし

生で直接食べる物だから
ナチュラルな仕上がりに越したことはない、と

プランターで何種類か育ててみると
想像より順調にすくすく育つので
今では何種類かを同時進行で
栽培しています。

ちょっと変わった艶っぽいサラダ菜や
小さい葉のサラダほうれん草など 
好きな葉モノを選んで種まきして
好きな分量だけ収穫して食せる

採れたて野菜の味に慣れてしまうと
多少の手間暇が楽しみに変わるのも
園芸マジック。

これからグングン気温が上がると
ナメクジ、アブラムシとの格闘が
始まりそうな予感です。


                    Tiiu 

2018年4月11日水曜日

アルニカでポカポカ

我が家に念願の浴槽を
DIYで設置してから数ヶ月、

好きな時に家で入浴できる
という選択肢を手に入れたものの
実際に湯船にゆったり浸かるという
夢の幻想はそんなに甘くはなく、

現地の人で浴槽が家にある家庭でも
毎日お風呂に入る人はかなり稀であることが
それを物語っているかのよう。

 追い炊きができない構造
熱湯が一定のレベルで作られないこと
などなどが重なり...

お風呂に入ってもイマイチ体が温まらない問題
に直面しておりました。

そんな時、
ふとコスメショップで手に入れたのが

アルニカオイルという
筋肉の疲労回復に効くらしい 
花の抽出液が含まれたKneipp社のバスソルト。

岩塩がお湯を冷めにくくしたのか
アルニカエキスが血の巡りを良くしたおかげか
これを湯に溶かして入ると
ポカポカ度合いが劇的に持続することを発見。

 お風呂の構造がヨーロッパ式ならば
他に温め効果のアイデアを探す他なく、
発展途上のお風呂生活への挑戦は
まだまだ続きます。

            Tiiu

2018年4月9日月曜日

クラシックでスポーティーなトリキニ

数年前からじわじわ人気が
高まり、トレンド期間を経ながら
すっかり定着してきた

トリキニ、
と呼ばれる、ワンピース水着。

後ろから見ると
ビキニのようにセパレートに見えて、
正面から見ると繋がった
ワンピース型のトリキニは、

肩紐のずり落ちが心配なほど
胸のボリュームが貧弱な自分のように
ビキニが似合わない女性にとって
頼もしい救世主水着なのです。

トリキニがただのワンピース水着と
違うのは、そのカッティングの深さ、
グラフィックさにあって

ワンピース型でありながらも
モードなセクシーさを損なわない、
というのが最大のポイント。

 とことん、カッティングの個性を
追求した、クラシックな黒を選ぶのも良いし、

レトログラフィックな柄で
形がすっきりとしたトリキニも魅力的...

水着とはこういうものである、という
狭い固定概念に縛られること無く、
自由に洋服を着るような感覚で
身に付けられるトリキニは、

今の時代にマッチした 
リゾートでモードなスイムウェアなのです




    *ショップでも近日中にご紹介予定!↑
    Tiiu

2018年4月7日土曜日

ソファの布でお手軽雰囲気チェンジ

家具の配置換えや家具の買い足し
買い替え、などなど
お部屋の雰囲気を替える手段は
色々と考えられますが、

最もお手軽で、労力が少ないのは
カーテンやベッド、ソファカバーなど
大きめの布モノ雑貨を変えてみること。

これは思った以上に
部屋全体の雰囲気にパンチを
与える物で、

時に家具以上に見た目の印象を
一新する効果を持つことも...

昔、初めての一人暮らしで家具や雑貨を
ゼロから買い揃えたときに
 家具と同じくらいにカーテンのオーダーメイドが
高額だったことに驚いた経験があり、

ただの布一枚であるカーテンが持つ
インテリアを牛耳るような重要度を
身に沁みて感じたものでした。

カーテンやベッドカバーなど
サイズ合わせが必要なリネン雑貨は
それなりに面倒な過程も生じてしまうけれど

ざっくりと掛けて飾れる
ソファを覆うように掛けるクロスは 
季節に合わせて変えられて、即印象が変わるので
一番気軽といえるかも。

素材も冬はウール、夏はコットンなど
着る服のように衣替えすると
座ったときのリラックス効果も高まりそうです。



       Tiiu

         

2018年4月5日木曜日

手作りライスバーガー

日本にいるころは
当たり前に手に入り

自分で作ろうなんて
思ってもみなかった食べ物を
仕方がないので作ってみたら
意外と簡単だった、という経験は

海外生活において
よくある話で、

その中の一つが、
ライスバーガー。

パン生地のハンバーガーなら
ヨーロッパでも
ありきたりな食べ物だけど、

ライスバーガーとなると、
これは寿司よりもレアかもしれない。
(そもそも食べたい欧米人が、レアかもしれない..)

しかし、世はグルテン・フリー
ブームでもあり、
それなりに需要があるのではないか
という考察はさておき、

自分が無性に食べたくなったので
作ってみたら、

テリーヌ用の型抜きを使って
ライスの円盤を作り、
 片栗粉で固めて焼くだけの簡単さ。

中身のソースをほんのり
和風にするだけで
それらしい味になるのです。

ハンバーガーより腹持ちのいい
ライスバーガー、

たまには良いけど
欧米人にはやっぱり不評なのでした。



         Tiiu

2018年4月3日火曜日

ヒヤシンスと多肉の群れ

暑さにすこぶる強く、
雨や湿気が少ないこの地では
野生でもグングン育つくらいで
家庭でも育て易いと言われる多肉植物は、

うっかり枯らせてしまうと
多肉植物が枯れるなんて
余程の事があったに違いない、と

慌てて植え替えを始めたのがきっかけで

今まで一つのスペースにまとめて
植えていた多肉サボテンコーナーを
あっさりと解散させることになりました。

既に大きくなったサボテンたちを
それぞれ個別の鉢に植え替え、
並べてみると

こんなに沢山の種類を集めて
きたんだ、と感慨深い思いに。

グロテスクな色合い、大胆な形
歪で複雑な絡まりなどを見ていると
自然とアートの境目が曖昧になり
日常から異次元に迷いこんだ気分になるのが

多肉植物の魅力。

今が旬で花を咲かせる
ヒヤシンスの花が、異次元に住む
エイリアンに見えてくるから不思議です。


          Tiiu

2018年4月1日日曜日

懐が深いスウェット

春の気温が安定してくると、
ウール系のニットを
片付けて、もっと軽めの
トップに切り替えたい、

でもシャツや、薄手の長袖Tシャツ1枚では
早すぎて、気温の変化も気になる時期...

そんな時に重宝するのが
コットン素材の春ニットか
シンプル、カジュアルなスウェットです。

 ざっくりとした
春ニットも良いけれど

日常での取り入れ易さと
機能面も考慮すると、俄然、
出番が多くなるのがスウェットアイテム。

何より無地のスウェットが素晴らしいのは、
どんなアクセサリーを付けても
ゴテゴテした印象になりにくい懐の深さ。

以前に書いた、アクセサリーが似合う服
条件を満たす服と言えるかも。

それだけでは、何となく素っ気無い
辛口でスポーティーなアイテムだけど
アクセサリーが加わって初めて完成、
の形を取る服もなかなか使い勝手が良いモノです。



        Tiiu