2019年5月29日水曜日

茶色の小瓶

ヨーロッパでは今でも見かける
茶色く濁って中の色が透けて
見えないようなガラスの小瓶。

主に薬瓶やオイル瓶として
使われるこのガラス瓶には

昔からちょっとした
憧れを抱いており

使った後に中を綺麗に洗って
花瓶として生花を生けたり
 ドライフラワーを挿したり

茶色の小瓶を窓辺にずらっと
並べた海外のインテリア光景を
目にすると、ぐっときます。

 くすり瓶(主にシロップなど)
として使われた茶色の小瓶は
そっけなく印字された無機質な白ラベル
が張ってあることもあり

これも含めて、いい感じの
雰囲気になることもあり

リサイクルしてインテリア使い
を考えたときの
無限の可能性に胸が高鳴ります。

ただの新しい茶色の小瓶を
買ったのでは出せない、
深い風合いを持った

液体瓶出身で
第2の雑貨人生をスタートさせた
茶色の小瓶が大好きです。



                                  Tiiu

2019年5月27日月曜日

普段使いのジュートバック

夏の小旅行だけでなく
ちょっとした街歩きにも
持ち歩きたくなる帽子や
サングラス、飲料水ボトルなど

これらをポンポンと放り込める程
収納力のあるカゴバックは

スペインでも魅力的な
デザインが豊富に売られている
のだけど...

街で持っている人は
殆どが他のヨーロッパから
やってきたらしき観光客が
メインな印象です。

そういう自分もここ最近
カゴバックを街で持ったことが
あまりなく、

バックの間口が広くて
中身が見えやすいカゴバックを
持つことに何かしら心もとなさ
があったのかもしれません。 

収納力があればあるほど
中身のごちゃつきも気になる
カゴバックは、小さいポーチで
貴重品などを守り、

出来ればポーチをバックの取っ手に
つなげるなどの工夫をすることで
安全対策+利便性も上がります。

夏限定で、ガシガシ使い込みたい
カゴバックは、今季はジュートが
豊富に出そろい、大きさデザイン違いで
揃えて楽しみたいところです。



         Tiiu  

2019年5月25日土曜日

イチジクの葉で燻製

有名シェフなどが登場する
フランス料理のテレビ番組を
見ていると、毎年新しい手法で
斬新な料理法が開発されており

それに伴う調理器具、
素材同士の組み合わせ
スパイスの調合などなど

いつも新鮮な発見に
自分が作ることは難しくても
見ているだけでワクワクします。

最近よく見かけるように
なったのが、干し草を燻らせて
肉や魚を燻して加熱する
調理法で、

近頃は
燻製と言えば、干し草という
概念もありきたり過ぎて 

干し草の代わりに
殻付きのナッツを使ったり
イチジクの葉っぱなど

素材を変えて香りのバリエーション
豊かに調理の変化を付ける
技なども見られます。

我が家にはイチジクの木が
あるので、その葉っぱを拝借して
豚肉を燻らせてみたら

イチジクのほろ甘い香りが付いて
 何とも言えない風味に感動。

短時間に、もっと簡単に出来たら
頻繁に作りたいけれど..
時間にもイチジクの葉にも限度があるので
特別な機会の料理法になりそうです。


         Tiiu

2019年5月23日木曜日

古いドアノブ探索

フランスでもスペインでも
散歩していて一番楽しいのは
田舎町の家々が立ち並ぶ光景の中で

 家のファサードを覆いつくした
蔦やつる植物の迫力だとか 

古い家の色あせたタイルや
塗装の剥がれた木製のドアなど
が持つ深い味わい...

それぞれの家が持つ個性や
庭から飛び出して見せる木々や
植物の選択なども
唯一無二のもので

それでいて町全体が
フランスはその地方らしく、
スペインはスペインらしい
調和に包まれて感じるのは
 不思議で感心してしまいます。

さて、スペインの家の特徴で
好きなのは、なんといっても
底抜けに明るいタイル使いと

真鍮製の重々しい感じの
ドアノブです。
  
家の玄関、車庫の扉など
よくよく見ないと気づきにくい
ドアノブを注意深く観察してみると

経年劣化の跡が美しく
ちょっと渋めで遊び心もある
そんなドアノブを発見することがあり
眺めてワクワク

そのドアを開けると中は
どう続いていくのかという想像に
ドアノブの浪漫を感じます。 


               Tiiu

2019年5月20日月曜日

ローストキャメル色に夢中

つい1か月前までは軽い暖房を
入れる程の肌寒さだったのに、

ここにきていきなりの
30℃越えの昼間があり
夏の空気を体感しています。

とはいえ、
冬の始まりよりも
何倍も嬉しい夏の到来は

着るもの、小物、アクセサリー
どれをとっても考えると
ワクワクが止まらず

個々のアイテムが持つデザインも
さることながら
とりわけ色の選択肢が多いことは
夏の魅力を 一層高めています。

ここ数年はアースカラーが
夏の定番色で、これにテラコッタや
マスタード、オレンジ色などを
加えるのがお気に入り

今年は、それらに加えて
「ローストキャメル」と言われる
焼きたてのトーストに蜂蜜を
たっぷりかけたような、

香ばしい色合いの
キャメルベージュ色に惹かれています。

主にゴールド色のアクセサリーと
相性が良く、ラフィアや
リネン素材などは言うまでもなく

かなり深い色合いのグレー、
ダークグリーンやアビス色とも
相性が良いのにも気づかされ

 大人っぽい風格漂う
色合いに、安心感があるのです。

スペインでは避けられない
日焼け肌にもしっくり馴染む
ローストキャメル色、
長い夏の日々にヘビロテ確定の予感です。

          Tiiu   

2019年5月18日土曜日

ランプのような1輪のオレンジ

元々、大のバラ好きという
訳ではなかったけれど..

(寧ろラベンダーやリンドウなど
素朴で可憐な佇まいの花が好き)

前のオーナーさんが植えていた
庭のバラが大きく成長して
立派な花を咲かせることもあり

そのまま薔薇の手入れを続ける内に
他の色も欲しくなったのが始まりで

今年も新しい色の
バラの苗木を手に入れました。

これまで植わっていた
クラシックなボルドーや赤系統
と一風趣向を変えて
オレンジイエローを植えてみたら、

これがまだ若い低木ながらも
早速1輪だけ大きな花を咲かせ 
それがランプを点したように輝き
楽しませてくれたのです。

太陽を近く感じるスペイン地中海岸
地方と黄味系の相性はとても良く、
 光を帯びたイエローオレンジの花は
ますます大らか見え暖かな灯のようで

これが複数の花を一気に咲かせる程
大きく成長したら一体
どれほど賑やかに見えるのだろうと

今から想像し、ホクホクしながら
枯らせないよう
毎日のお手入れに勤しむ日々です。




                     Tiiu

2019年5月16日木曜日

欧州好みのインド風カレー

一言でカレーライスと言っても
古今東西かなりのバリエーションが
あるもので、

ソースの色、具材、辛さ などなど

所変われば全く違う料理に思える
カレー料理が出てきても 
不思議はないほどです。

日本では、レストランへと足を運ぶと
タイカレー、インドカレー
洋食屋さんのビーフカレーなど

世界各国のカレーを日本人好みにした
カレーの味が楽しめますが
 激辛味が苦手なこともあり、

やはり自分は、家庭で食べられる
カレールーを使って作る
昔ながらの味が好きだと
長年思っていました。

 が、近年スペインでよく見かける
インドカレーをヨーロッパ人好みに
デフォルメして甘めに
仕上げられた

カレーの素が相当美味しいと、
突如スパイスとミルクの
風味に目覚めました。

恐らく、日本でこのカレーを
食べても1番にならなかっただろう
 けれど、この地で手に入る野菜
米の特質、お酒の種類が絡むと

日本のカレールーよりも
欧州人好みの甘めインドカレーを
美味しく感じるのが不思議です。




          Tiiu   


2019年5月14日火曜日

おばあちゃんの知恵・ビネガーで床掃除

スペインではスーパーに行くと
簡単に見つかる安価な掃除用の
ホワイトビネガー。

これを常備しておくと
大抵の掃除に応用が利き

ツンとしたお酢独特の
匂いにさえ慣れれば
乾いた後にすっかり匂いも消え
掃除した部分がピカピカになるのです。

ビネガーを掃除に使う習慣は
かなり昔からあるもので

場所別に膨大な種類の洗剤が
市販されている昨今でも
頑なにお酢だけを愛用する
ナチュラル派の人々もいたりして

未だにスーパーの棚からも
消えることはありません

我が家では、要所要所で洗剤を
使い分けてはいるけれど
ヨーロッパの住居にありがちな
 タイル面の床や壁、石床など

比較的乾きやすい部分に
ビネガーをたっぷり使って
モップ掛けやデッキブラシで
ゴシゴシ汚れを落とします。

 石鹸のように泡立たないので
汚れが落ちているか
不安になったものだけど

今やお酢に絶大な信頼を寄せており
困った時のお酢ストックを
欠かさない我が家であります。



                             Tiiu

2019年5月12日日曜日

さようならフェレール

かれこれ10数年前に
初めての海外生活が
フランスで始まり、その当時
自分の孤独を癒してくれたのが

異国に友人もおらず、フランス語も
出来ないでいた私でも楽しめた
全仏オープンテニスの観戦で 

赤土の王者ナダルに勇気をもらい
以降ずっと応援を欠かさない私ですが

次にスペインで住み始めた
ばかりの時、やはり
テニス観戦が異国での寂しさを
癒してくれたのも事実で、

フランスに住む時より親近感を持って
見始めたのが、スペインバレンシア州
アリカンテ出身のフェレール選手。

小柄の体格で、コートの端から端まで
ボールを追い続ける雄姿に
心を打たれ、

温かい笑顔と人柄の良さが
滲み出たインタビューを見るたび、
カリスマとは違った人を引き付ける
魅力にくぎ付けとなったものでした。

そんなフェレールが引退を表明し
最後のバルセロナOP
マドリードOPを見終えたら

心の中が寂しさでいっぱいになり
去り際にコートに置かれた
ヘッドバンドのように
行き場のない喪失感がやってきて

あらためてフェレールが残した
偉業に感動するとともに
彼のテニスの名勝負を心から楽しませて
もらった事を、思い出すのでした。



         Tiiu  





2019年5月10日金曜日

大人のフューシャピンク色

20代のころ、確か大学生活を
送っていた頃の記憶だけれど

いつもジーンズとTシャツ姿が
人一倍お洒落に見えた
私の友人の一人が

ある日着てきたフューシャピンク色の
何でもないシンプルな形のTシャツが
 若いのに大人に見え、印象的で
今でも心に残っています。

それ以来、少し紫がかった
フューシャピンク色に思わず
反応してしまう自分がおり、

フランス映画の中で
何気なく着ている女優の服。

女子テニスプレーヤーが着る
ユニフォームの色。

日常に転がっている
ふと目に入るフューシャピンクに
 振り返っては見直して

その背景とのコントラストに
惚れ惚れして
眺めたり、手に入れたくなったり..

服では理想のフューシャ色を
見つけられないでいるものの

20年以上前にその友人が
着ていたような、何とも言えない
フューシャピンク色のTシャツに

ものすごく似ている色の
ゼラニウムを手に入れました。



                                   Tiiu

2019年5月8日水曜日

レモン祭り

オーガニック野菜を定期的に
宅配してもらうようになってから
 
我が家にはレモンが
溢れかえるようになり
どのように消費するか思案し
工夫する日々です。

皮まで安全なレモンなので
出来れば余すことなく
使い切りたいところで

一番使いやすいのが
レモン汁を絞ってコロナビールなど
アルコール飲料に入れて
 酸味と香りを楽しむ方法

 料理だとサラダに回しかけたり
レモンバター焼き
塩レモン、揚げ物のお供など

それでも使い切れない時は
朝起きて一番に飲む白湯に
レモンをギュッと絞って
クコの実を入れて飲みリラックス

これを続けると
目覚めてからすぐさま
頭がすっきり爽やかに。

新鮮な生レモンは
酸っぱい味に仄かな甘い香りが
漂うのが特徴で

皮はお風呂に浮かべることで
癒され効果も抜群なのです。



           Tiiu   

2019年5月6日月曜日

偏愛キッチン道具・蒸し野菜もできる炊飯器

毎日当たり前のように
使い過ぎて、身近であり過ぎるが故に
どれだけ頼っているか
忘れてしまうのが、炊飯器。

日本で売られているような
高性能でもなく、どこか垢抜けない大きさ
だけれど、必要に迫られて
数年前に手に入れたPhilips 社の炊飯器は

これはこれで、
ヨーロッパで暮らすには十分な
ご飯好きに応えるものです。

中でも気に入っているのが
ご飯を炊くときに一緒に野菜を
上の段の籠に入れておくと 

ご飯の炊きあがりと同時に
蒸し野菜が出来上がること。

ブロッコリー、キャベツ、ニンジン
インゲンなどなど
温野菜で食べられる野菜は
何でもよくて

これがもう一品を作る
手間を省いてくれる
地味に優れた機能。

実はご飯以外にも
ラタトゥイユやタジンなんかも
作れるらしい所がヨーロッパらしいけど
 この炊飯器では作ったことが無く

もっぱらご飯と蒸し野菜の
機能を使い続ける我が家です。



                           Tiiu



2019年5月4日土曜日

ウールからリネンへ繋ぐ巻モノ

年を経るごとに、年々と
春や秋の心地よい気温の季節が
短くなっているように感じます。

あれれ、春用に買った
このアイテム、気づけば
ほんの数える程しか着ないうちに
夏が来てしまった...

という事態もしばしばで、

そう思うと
洋服よりもずっと季節を跨いで
使える小物に投資する意味合いが
重要になってきていると感じます。

この時期、服に変化を付けつつ
選ぶのが楽しみなアイテムが
ストールなどの巻物で

冬素材のウールを着たくないけど
まだ肌寒いと感じる時間帯

夏のリネン素材を着るには
まだ早いけど涼し気な
爽やかさを出したい時

ネックラインを飾るストールの
素材を変える事で
季節感を先取りできたり
 気温調節をしたり、など

季節と季節の橋渡し的な
役割を担ってくれるのです。

 今の時期ならコットンや
シルク、柔らかな化繊で柄を
楽しむのもオススメで

洋服に比べてずっと長く
コレクションを楽しむことだって可能。

待ち行く人のこなれた
巻きモノ使いを眺めて観察する
のも秘かな楽しみになっています。 



                    Tiiu

2019年5月2日木曜日

咲き乱れるミニ薔薇

大きくダイナミックに
咲き誇る普通サイズの薔薇
に比べると

ミニサイズがポツポツと
愛くるしいイメージの
 ミニバラは

花の大きさこそ小さいけれど
一つの枝に着く蕾の数は
普通のバラよりずっと多く

これが一気に花を咲かせ始めると
圧巻の美しさを
見せつけてくれるのです。

枝の太さも細い分
クネクネと横へのボリュームに
広がりをみせ、全体的にこんもりと
まるでオブジェのような佇まい..

このミニバラに違う品種も
加えて、一緒に咲きだしたら
また賑やかに彩りが増え


朝起きて楽しみがまた一つ、
庭の滞在時間が自然と
長くなっていく春爛漫の季節です。




                        Tiiu