2018年6月29日金曜日

ご婦人の素敵な足元

電車の座席に座っていると
自然と視界に入ってくるのは、
向かい側に座る人の足元ですが

初夏の気温が上がる
この季節には、サンダルやミュールを
履く女性が大多数の中で

ミドルエイジで洗練された
雰囲気のスペイン婦人が
コットンらしきカプリパンツの素足には

グレーとブルー色の中間色のような
ペールトーンのローファーを
履いている姿には
思わずハッとさせられました。

ローファーと言っても
かしこまった、トラッドなタイプではなく
凹凸が少なく、スウェードレザーの
足にフィットするようなデザインで

あたかもバレリーナシューズを
履いているような軽やかさで
ローファーを身につけた足元は軽快で

ミドルエイジの女性を
格好良くみせる
足元のお手本を見せ付けられたような
そんな爽快感がありました。

年月を経て年配のお年頃になったなら
エスパドリーユやサンダルに固執せず、
素足にローファーの選択肢があることは
嬉しくもあり、楽しみでもあるのです。




              Tiiu

2018年6月27日水曜日

森の中のプール

スペイン、アリカンテやバレンシアの
夏の風物詩と言えば、
何と言ってもビーチ。

地中海岸を結ぶ、コスタブランカ
と呼ばれるビーチのメッカが

地元民はもちろん、
ヨーロッパ近隣諸国の観光客で
ごった返す程の人気ぶりですが..

そのビーチから少し内陸に入った
森林や渓谷の美しさは
あまり知られていないかもしれません。

山を大きく切り込んだ
断崖の下に流れる川は、
透明に澄んでおり

森の真ん中に流れ着いた、穏やかな川の水が
まるでプールのように貯まり
木々が自然な影を作るおかげで
過度な日焼けの心配がないのも魅力的。

ハイキングと水遊びが両方楽しめる
森の中のプールは
理に適っており、

へとへとに疲れた山歩き後に飛び込む
キンキンに冷えた河の水は
山のオアシスそのもので

日焼けも人ごみも好まない
自分達には
理想的な夏の小旅行先と言えそうです。




                                        Tiiu


2018年6月25日月曜日

フルーティーなアイスティー

コーヒー、紅茶に中国茶..など
キッチンにカフェの如く
自分の好きなお茶を集め

気分に合わせて好みの味を
セレクトして楽しむ、
仕事合間のティータイム。

それは暑い夏の季節になっても
変わらず、コーヒーは熱いまま
お茶に関しては
アイスティーになることがしばしばです。

アイスになると
どうしても味が希薄に感じて
しまうので、少しクセの強い

例えば、ハーブティーであれば
パッション系のドライフルーツに、
ハイビスカス、スミレなどの薫り高い花などが
ブレンドされたお茶が最適です。

肝心のハーブは、というと
やはりレモングラスの入ったお茶は
夏の王道、
格段にさっぱりと爽やかで

ミントなんかもよいけれど
相性を考えるのが難しいのが、少し
使いにくいところ...

透明の器に入った
シャンパン色や明るいピンクの
アイスフルーツティーは、

見た目ももちろん涼しげで
頭もすっきりと、午後の英気を養うのにも
ぴったりの飲み物です。




                            Tiiu

2018年6月23日土曜日

フランスのファッション教科書

手に入れたのは、かれこれ
20年前くらいに遡り、

その時点で既に
廃刊となっていたのを、古本屋を
巡ってやっと手に入れたのが、

フランスのファッションデザイナーが
執筆した、装いにおける基本の教科書
とも言うべき、AtoZ本

新・エレガンスの辞典

この本を初めて手にしたとき
時代の壁はあるけれど
まだまだ欧州ファッションに無知だった私は
沢山のルール、工夫、テクニックを知り

ますます憧れを募らせていった
ような記憶があります。

日本で手に入れたそれを
フランス、スペインへと持ち込み
数年に一回は紐解いては
読み深め、新たな発見を繰り返し

多少、時代錯誤的な所はあっても
基本的な心構え、理想のありかたは
変わらないものだな、としみじみ感慨深く..

着ること、装うことだけでなく
女性の生き方、人間関係などなど
にもフォーカスを当てた語り口は
何度読んでも味わい深い一冊です。

現在では

「パリのオートクチュールサロン支配人が教える
 パリのエレガンス ルールブック」
という題名で新訳、新版が出ているようです。




        Tiiu

2018年6月20日水曜日

リサイクル+デコ

ワインのボトルを逆さまに挿して、
保存しながらデコレーション出来る
木製のワインラックは

決して高価な品では無かったけれど
実際にボトルを入れてみて
少し揺らしただけで

木目の部分が真っ二つに
割れてしまい..

揺らしたのが不味かったのか、
そもそもの作りが弱かったのかは謎のまま
ボトルまで割れて大惨事にならなかったのは
幸いだったものの

ショックで暫く
そのまま放置していた所、
ある日、ピンとひらめいたのが

もう一度木目を繋ぎ合わせて
ボトルを入れる穴を利用し
試験管のように細いガラス容器を差し込んで
花器ホルダーとしての再利用。

試験管のようなガラス器は
もともと粒胡椒が詰められていた
ギフト用の容器で
何気に、これも再利用...

木目のカーブと
スリムなガラス器の組み合わせは
見ようによってはアーティーで、
涼しげ感もあり

いくつかのの手直しを経て
夏のインテリアとして
君臨中なのでありました。




                          Tiiu

2018年6月17日日曜日

ブレスレットの佇まい

年間を通して使う機会が
一番多いアクセサリーといえば、
個人的にはブレスレットで

カジュアルなタイプばかりでは
あるけれど、気づけば徐々に増え続け
自分にとっては欠かせないアイテムの
一つといえそうです。

もちろんネックレスやブローチ、
他のアクセサリーを身に付けることも
あるけれど

数あるアクセサリーの中で
最も頻繁にブレスレットを手に
取ってしまう理由の一つは、

つけた状態を常に自分の目で
俯瞰していられる、という点。

ネックレスやピアスは鏡に映した
状態で確認するけれど、

ブレスレットはダイレクトに見ていられ、
しかも色んな角度で眺めると
デザインの多面性に気づかされることも..

色で遊んだり、大胆な形など、
一番冒険しやすいのも
自分にとっては使い慣れた
ブレスレットというアイテムなのです。




                                          Tiiu


2018年6月15日金曜日

エスカルゴのチョコタイム

毎年6月は夏日が続くこの地でも
今年は何だか、暑くなるのが遅く、

例年よりも雨降りの日が
多いせいで
庭の植物の為には、随分恵みの雨に
助けられている気がしています。

さて、そんな雨降りの後には
毎回我が家の周りを徘徊する
カタツムリに出くわすもので、

クルクルと螺旋に巻かれた
貝殻を眺めていると、
食べたくなるのが

エスカルゴ、
ではなくて

エスカルゴの形状をした
チョコレートなのです。

フランスではスーパーマーケットでも
見かけた、このエスカルゴ型のチョコは
その生々しい見た目からは
想像しがたい美味しさで

味をしめたら、
無意識にエスカルゴの貝殻が描かれた
パッケージを探してしまうほど。

コーヒーカップのお皿の脇に
ちょこんと乗せられた
エスカルゴの見た目も
そそられてしまう、初夏の日々です。




            Tiiu





2018年6月13日水曜日

青い無花果の実

数年前に小さな苗木でもらった
無花果の木は、その後
大きく成長はするものの

地植えにするスペースが無い為
鉢植え状態が続き、
果たして実がなる日は来るのか...

あっても随分先のことと
半ばあきらめの境地にいたところ、

ふと、葉っぱの隙間に小さな青い実が
いくつもいくつも実っている
発見は、嬉しい驚きでありました。

その後少しでも良いから食せる位に
熟してくれるか、
まだ確信は持てないけれど

たとえ鉢植えの小さなスペースでも
毎日の水遣りと時々栄養を与えてやれば
こんなにあっさりと無花果が実るなんて

今まで育てたどんな野菜や果物よりも
感動が大きい瞬間

あとは大きくなるまで、
鳥たちに悟られて、つまみ食いされぬよう
まだまだ気の抜けない状況です。




                                 Tiiu

2018年6月11日月曜日

密閉瓶のリサイクル

蜂蜜やジャムなど、大きさの
揃った見た目も悪くない
空き瓶は、中身が空になっても
捨てないで、綺麗に洗浄し

お茶の葉を入れたり、
スパイス、乾燥した穀物などを
保存する容器などに使うのが常ですが、

数ある瓶の中でも、最も重宝するのが
フランスからの土産物に頂いたり
クリスマス前に売り出されることが多い
フォアグラが入っていた瓶。

これは手に入れる機会が少ないこともあり、
中々数が集まらないものですが

パッキンの入った密封瓶の
形状をした金具付きの瓶は、
手作りのピクルスやヨーグルトなどを
保存するのに最適。

同じ形状が揃っているのを
眺めるのは清々しくもあり、

さすが、ギフト用のフォアグラが
詰められていただけあって、
重厚感のあるガラスの厚みが
リサイクル魂をそそる容器なのです。




                          Tiiu

2018年6月9日土曜日

プチ・ネッカチーフの使い道

一般的なスカーフよりも
ひと回り小さい、
ハンカチやバンダナサイズの

プチ・ネッカチーフが
ヨーロッパでも人気です。

人気と言っても、
スカーフに取って代わる位置づけでなく
また違った用途で使える
新鮮さが受けているのだと思うのです。

シックさ、エレガントさでは、
やはりスカーフ、ストールに
軍配が上がり、

可愛らしさ、気軽なカジュアルさ、
そして何より、
使える用途の多彩さが
プチ・ネッカチーフの魅力と言えるかも。

首にキュキュッと巻くだけでなく、
手首、足首に結んだり、
頭に巻いたり、
バックに結ぶという使い方。

もちろん結んだ布を解いて、
必要なときには
ハンカチ代わりに使うことも出来る...

そういう合理的な
使い勝手の良さがチャームポイント
の一つとなって

今では、どんどんステキな柄が
お目見えしつつある、
プチ・ネッカチーフ。

これは、という使い方
まだまだありそうなので、
研究してみたいと思います。



                                            Tiiu

2018年6月7日木曜日

昔ながらのマロンクリーム

栗のジャムこと
マロンクリームは、
主にフランスのメーカーから
色々な商品が売り出されており、

昔から大好きな食べ物でありました。

ヨーグルトに混ぜたり、
クレープに塗ったり、
スコーンにのせたり...

甘いバニラ風味の栗が
贅沢な気分をそそり
バナナや洋ナシなど酸味の少ない
フルーツとも相性がよいのです。

さて、そんなマロンクリームの中でも
一番クラシックで、
昔から変わらず、缶で提供しているのが

Clément Faugier社の
マロンクリーム。

何となくレトロな絵柄が
ノスタルジーな気分をそそられ

初めて訪れたパリ旅行の
スーパーの棚で見かけた時
何て可愛らしい缶のデザイン、と
感動した記憶があります。

もちろん、中身も
メイド・イン・フランスの
マロンクリームは

お行儀悪く、そのままスプーンを突っ込んで
つまみ食いしたくなりそうな
気軽さも含めて、魅力的です。




                                  Tiiu

2018年6月5日火曜日

グリーンのジョウロ

我が家のかつての住人さんが、
家の周りを念入りに
水撒き用ホースで巡らせた甲斐あって

家の周りの四方、
どの場所にいても水と繋がる
ホースを使って
水撒きが出来るのをいいことに

そう言えば、手に入れたことがなかった
ジョウロという道具。

ローテクな水撒き道具とは言え、
深緑色のジョウロに対する憧れは
持ち続けており、

これを持っていたら、
何やらガーデナーらしい
雰囲気にしびれそうな予感..

そしてようやく、それを手に入れたら
やはり、ホースとは違った
水の柔らかな放出感に
いたく感心しました。

小さな新芽や、水はほんの少しでよい
多肉植物などなど
ジョウロに適する植物は
結構あるものだと、気づかされます。




          Tiiu

2018年6月3日日曜日

偏愛キッチン道具・蓋つきココット

ココットというキッチン雑貨の
存在自体が好きなのに、
中でも蓋が付いたデザインとなると

もう、これは大好物
としか言いようがありません。

それ程気に入った偏愛アイテムなのに
実は意外と出番が少ないのが
小さな一人用の蓋付きココット、

小さいというだけで
見た目は可愛いらしく
透明のガラスもいい感じだけど
蓋の有り難味がイマイチ湧かず

この大きさなら、結局ビストロ風の定番
蓋無しココットを使う場合が多いのです。

ところが、

これが少し大きいサイズの
長方形となると、話は違ってきて

使い道がぐんぐん広がるのです。

グラタンなどのオーブン料理は
もちろん、
冷蔵庫でバターやチーズ、パテなどを保存する
容器としても大活躍。

中身が見えない陶器の見た目は
何となくミステリアスで、

中に何が入っているのか知らない人に
ワクワク想像力も膨らます..
そんな日常にスパイスをもたらす
キッチン道具です。




                Tiiu

2018年6月1日金曜日

ボヘミアン刺繍の洗練した合わせ方

毎年、春夏の季節になると
ここぞとばかりに売り場を賑わす

鮮やかな色合いの
ボヘミアン刺繍が施された
チュニックブラウス。

さて、このボヘミアンシャツの類
売り場で見ると素敵に見えても
いざ、着てみると何だかしっくりこない、
似合っているか不安になる..

という経験がある
と言う方も少なくないのでは。

かくいう私もその一人で、
ビーチや自然の中で着るのと違って
街中で着ると、変に悪目立ちしていないかと
気になってしまうことがありました。

そこで、ヨーロッパのスタイリストが
提案している写真を観察してみると、

30代、40代の女性がボヘミアン刺繍を
洗練したイメージで着るには
刺繍の色を2-3色以内で抑えているタイプを
選ぶと失敗がないようです。

更に、その中の1色と
ボトムの色を同系色にすると、
誰でも違和感なく素敵に着こなせそう...

個人的にはイエローとグリーンとか、
ピンクとパープルなど、グラフィックな柄で
ちょっと個性的な色同士の組み合わせに
注目してしまったけれど、

如何せん、合わせるボトムが難しい、
個性色+自分が持っているボトムの色で
選ぶのが正解といえそうです。





                                    Tiiu