2017年12月31日日曜日

バルと言う名のスペイン映画

個人的に最近は映画離れが
進みつつある自分ですが、

昔はフランス映画をはじめとした
ヨーロッパ映画を
次から次へと貪るように観て

3度の飯より映画を欲して
いたころがありました。

さて、2017年の間で映画を愛する心が
久しぶりに掻き立てられたのが
スペイン映画 El Bar
(邦題:クローズド・バル)

スペインで勢いのある監督の一人、
アレックス・デ・ラ・イグレシアの
映画は、過去にも何度か見たけれど

 この映画の世界観はまた独特で
密室劇なのに、舞台はどんどん
地下へと移行する空間移動に
どことなくリアリティが感じられ

そのドキドキ感が
ヨーロッパ映画ならではの
エスプリに満ちているのです。

 これは過去の作品も芋づる式に
観ておきたい、
そう思える監督作品に
久々に出会いました。




      Tiiu

2017年12月29日金曜日

強風の日はニット帽

私の住む家は、少しばかり
小高い丘の上にある
地形のせいか、

とにかく風の通り道になりやすく、
 雨は少ないけれど
風の音がうるさくて
眠れない夜もあるくらい。

強風の勢いが凄まじい
このシーズンは、

少し外を歩いたり、
庭の外へ出て作業をするだけで
(大体は風が散らかす塵掃除...)
 
コメカミの辺りが
じんじんと痛みます。

そんな時の頼もしい味方が
冬にほっこりニット帽、

ニット帽は実用面でも
見た目のリラック感も、
どことなく惹かれてしまうアイテムで、

季節としての冬を
じんわり実感できる小物
でもあるのです。

強風があると、
今日もニット帽の出番だなと
密かに小さくガッツポーズする
自分がいます。




                                       Tiiu

2017年12月27日水曜日

ヨーロッパで飲む中国茶

ヨーロッパで緑茶やウーロン茶など
アジアのお茶を見かけると

独自のフレーバーを加えて
デフォルメした形で
販売されていることが、しばしばで

緑茶に甘いフレーバーを
加えるなど、意味不明な組み合わせも...

もちろん、アジア食材店では
本来のお茶が手に入るのだけど、

 欧州ならでは、の
デフォルメバージョンもなかなか
新鮮味があって
楽しめるものもあるのです。

さて、先日スペインで初めて
買ってみた ウーロン茶には、

沢山のドライフラワーがブレンドされており
花茶とウーロン茶のハーモニーが
気品ある味わいに仕上がって

脂っこいこちらの料理やデザートに
合わせて意外に相性がよく、
これはこれで、アリかもの満足感。

このお茶を飲みながら
地元神戸でよく食べていた
香港飲茶が懐かしく思い出されました。





                                      Tiiu

2017年12月25日月曜日

手袋を買いに、

これまでの冬であれば、
手袋を一度も使うことなしに
ひと冬が過ぎていた..

という年も珍しくなかった
私の住むスペインのエリアも

この冬ばかりは、
それ無しでは外出は厳しい日が
早くも続き、

久しぶりに手袋が
大活躍、しかも各ショップで目にする
手袋のデザインの種類も心なしか
豊作に感じる今シーズン。

 ヨーロッパで手袋を探すと言うと
真っ先に思い浮かぶのが、
レザー素材

私も住み始めたばかりの頃は
レザーばかりに目移りしておりましたが

実はニット素材のデザインも
なかなかスマートで洗練されており

ヨーロッパらしい色使いで
手元を仄かに彩ってくれる逸品が
多いことに気づかされました。

レザーもいいけれど
ニット布地もね、
そう呟きながら、言い訳しながら
また一つ増えていく小物なのです。


                     Tiiu
*当ショップにて入荷したてのニット手袋たちです。

2017年12月21日木曜日

枝モノの冬デコ

寒さが本格的になって、
小さな家庭菜園コーナーは
すっかり収穫を終え

庭に咲く花もまばらで
寂しさが露になりつつある
我が家の庭。

冬は植物の成長も遅く
水撒きも頻繁に要らない為に

庭と接する機会が
少なくなるのも
冬ならでは、のこと

そんな時は枯れ枝を拾ったり
常緑低木の小枝を
少し拝借して

 枝モノをシンプルに
飾るデコを楽しみます。

色が殆どないので
木の自然なフォルムが際立ち
これはこれで、味わいがあるかも..

冬景色の一コマを
切り取ったようなデコを
眺めて、あと暫くは冬篭りです。




        Tiiu

2017年12月19日火曜日

皮肉な読書

小さい頃、山の上を
ぜいぜいと登った所にある
図書館へ行くのが習慣で

そこで何冊もの児童書を借りて
1週間後に返却する時に、
また新しい本を借りる..

そういうループを繰り返して
いた時期がありますが、

少し大人になり、
中学や高校、大学時代はその年代らしく
もっぱら雑誌を読み漁り

働き始めると
もはや読書の時間がすっかり
削り取られたみたいに
本を読んだ記憶が抜け落ちています。

そして海外へと移住して
日本語の活字を読むことが
ネット上、電子上でないと難しい状況に
なってから、ようやく

紙の読書が無償に恋しくなるのは
皮肉なもので

次から次へと本を読み漁りたくなる
気持ちを抑え、

好きな本を読み終えたあと
何度も繰り返して読むことで
沢山の本を読んだ気になっている自分がいます。

面白い本の1回目は
大事に大事に反芻するように読み始め
半分に到達すると残りページが
減っていくのが、切なくなる

そんな感情を抱くのは
たいそう久しぶりの感覚です。


          Tiiu

2017年12月17日日曜日

素朴なイルミネーション

日本、ヨーロッパでも見られる
この季節の風物詩、

夜空に煌く
街のイルミネーションは
確かにとっても美しいものだけど

この景観を見る為だけに
外へ出かけたり
ましてや、人だかりの中を歩きたいと
思うことは、殆どなく

あくまで、偶然目にする位で
丁度よいとする私です。

 さて、スペインのイルミネーションは
どちらかと言うと、
色が少なく、しっとり、素朴な
光が枝垂れているという印象で

日本のそれに比べると
かなり控えめと言って
良いかもしれない。

広大な住宅地の中で
リアルなモミの木を植えている家々は
沢山あるけれど

かといって、自宅の敷地に
イルミネーションをつけている家は
あまり見られず..

電気に対する欧米人の
ブレない経済観念は、ここでも確かに
発揮されているようです。

自分が好きなのは、
街のイルミネーションで
街路樹になったオレンジの実が
照らされて、一層明るく見えるとき。

これだけは何度見ても飽きません。



            Tiiu

2017年12月15日金曜日

アーモンドと薔薇といちご

コーヒーもお茶も
そして、一緒に食べるお菓子の類
にも 目がない我が家の住人は

寒くなった冬の日々において
否応なしに増えていく
ティータイムを満喫中..

年末年始限定で販売される
 スペインのクリスマスティーは、

紅茶、緑茶、ルイボスティーの
3種類を買い集め
意味も無く飲み比べたり、

シーンに合わせて
飲み分けたりしています。

クリスマスティーといえば
 毎年定番の味は
何といってもアーモンドフレーバーで、

マサパンやトゥロン、ポルボロンなど
スペインのクリスマス菓子にも
アーモンドの味は欠かせないもの。

その上で今年らしい個性を出すのに
ドライローズやスミレの花を加えたり、
ドライ苺、ピンクペッパー などなど

複雑且つ、ワクワクするようなブレンドを
楽しめるように、それぞれ
工夫が凝らされているのです。

スパイスや花、ドライフルーツの
風味など、ワインとも
どこか似たものを感じます..



      Tiiu

2017年12月13日水曜日

小物で広がる新たな会話

洋服よりも小物がすき
小物を見るとついつい
財布の紐が緩くなる...

そう言うオシャレ賢者さんの話を
古今東西
何人も聞きますが、

やはり、洋服と言うアイテムに
ある程度のベーシックさ、普遍的な色・形は
着回しを複雑にしないためにも必要なことで、

それを普通に着ると、人と被る恐れも秘めており
自分らしい個性を出すなら
小物から、という意識が
関係しているのだと思われます。

洋服文化の長いヨーロッパでは
小物の進化もめまぐるしく、
力の入れようも流石なもの

洋服だけでだと
特筆すべきコメントが出せなくても
小物のセンスにキラリと光るものがあれば、

見知らぬ人との
新しい会話が広がることだって
ありうるのです。

そういう訳かどうなのか、
ヨーロッパブランドの小物カテゴリーは
どんなに年月を経ても
狭まることはありません。




        Tiiu

2017年12月11日月曜日

素敵カフェ・センサー

例えば、物凄くカフェ好きで
日常的によく利用する人は
良いカフェを見つけるのが上手で、

美味しい物に目がなくて
外食が趣味な人は
レストラン選びに長けている

夜な夜な飲むのが好きな人は
バーや居酒屋を目ざとく
見つけるのが得意であることは
不思議なことで、

何か、自分の中に
特別なセンサーのような勘を
携えているのかもしれない...

なんにせよ、

見知らぬ土地を訪れて
どこかで一休みしたいとき

ガイドブックや地図でも
探さなかった素敵なお店を
偶然見つけるのは
一つの立派な才能です。



         Tiiu

2017年12月9日土曜日

乾燥と寒さをパーフェクトブロック

フランスのコスメ口コミサイトや
雑誌Vogue日本版の過去記事でも
大いに薦められており

すぐに手に入れたくなった
日中の化粧下地
日焼け止め効果もある

Bioderma Hydrabio Perfecteur
という、
うっすらローズ色のクリーム。

以前の記事でも何かと
取り上げているBiodermaの
コスメ類は、自分の肌と
(正確にはヨーロッパに住む自分の肌と)

かなり相性が良いらしく、
安心して使えるという
揺ぎ無い信頼感が生まれており

同じ商品をリピートして
使っては補充することも多い中

この日中用クリームは
冬に特化した悩みを
補填してくれる、自分にとっての新定番

ローズ色が明るく
トーンを整えてくれるのです。

リキッドファンデーションが
苦手な自分の肌も
このクリームなら、ゆっくり
皮膚が呼吸するのを感じます。


                              Tiiu

2017年12月7日木曜日

修道院に見る光と影

ヨーロッパで歴史ある修道院は
都会の真ん中ではなく、
ちょっと外れた空気の綺麗な
小さな町にあることが多く

自然の入り混じった景色も含めて
建築様式、ファサード、
中庭などなど

どこを切り取っても
自分好みに写るので
訪れていると飽きる事がありません。

ここに住む修道士たちも
日々の生活、
蜂蜜やワイン、薬を調合したりしながら

四季に移り変わる
様々な自然の風景や

一日の中でも変りゆく光と影
によって見え方が異なる

レンガや石、真鍮、柱
ドアの木、蝋燭の明かりなどを
眺めて、飽きる事がなかったのでは
なかろうかと、思えてくるのです。

それほど、修道院と言う場所に
流れる木漏れ日や
建物の隙間から入る光は繊細で

電気に慣れた自分の目には
感動的に写るのでした。





       Tiiu



2017年12月5日火曜日

チョコレート争奪

10代20代の若い頃は、
チョコレートを食べると
必ずと言っていいくらい
ニキビが勃発し

そのため長らく封印、
敬遠していたチョコレート。

それが、カラッとしたヨーロッパにきて
肌が乾燥気味になったせいか
それとも年齢のせいなのか、

いつの間にやら、肌が
それに反応しなくなり...

それと同時に
カカオ熱が
過剰にムクムクと膨れ上がりました。

今では、チョコに目がなくて、
家に目新しい箱があると
軽い争奪戦が繰り広げられるほど
執着するまでに、、

幸いにも、
愛すべき赤ワインとも相性抜群な
ビターチョコレートは

食後のデザート代わりに
おあつらえ向きの嗜好品

年齢を重ねて良かったと
思える貴重なひと時になりました。



                 Tiiu

2017年12月2日土曜日

寒波ニモマケズ

クリスマスまで約3週間も
残っている
冬の初めだというのに、

この地方では
稀に出会う寒さが
襲ってきています。

いつものような
太陽と青空は健在なのに
 肌を刺す寒波は
凍えるような厳しさで、

 こんな日々は
スペインに炬燵はないので
フワフワなファー質感と
おうちで蜜柑が気分です。

じんわり、暖かくして
蜜柑を頬張る
おうち時間は、

いつもの休憩時間より
一層贅沢に感じて

片手に読む本の 内容も
ぼんやり考えるアイデアも
 クリアに冴え渡る気がしています。



             Tiiu