2016年6月29日水曜日

仙人から河童へ

ご近所だけでも多くの庭に植わっている
常夏のイメージ椰子の木は

なんと、毎年プロに葉の剪定を
頼むのが普通らしいのですが
(電動ノコギリでないと切れない程硬い)

 我が家は2年間放っておいたせいで
まるで仙人の白ヒゲのような
枯れ枝がしだれ落ち

見た目は我慢できても
秋になるとボトボト落ちる音で
夜も眠れず、床も真っ黒にしてしまう
種子の雨が耐え切れず

今年こそは、バッサリ、
切って貰う事にしました。
てっぺんの葉を数枚残しただけの
椰子の姿は
仙人から、河童の頭のように変化して

清々しい。

庭の地面に残された
椰子の切りカスを拾うのが
朝の日課に加わるのでした..




                       Tiiu

2016年6月27日月曜日

ワンピース日和

スペインでの夏の定番は
何と言ってもワンピース

小さな少女から年配女性まで
色とりどりの柄
コットン、フリル、など

外を出歩いたら
ワンピース姿の女性を見ない日はない
と言うくらい
キラキラ太陽によく似合うのです。

もちろん見た目が良いから
ワンピースを着る人が多いというのも
あると思うけれど、

実際にここで夏を過ごすと
見えてくる、

 夏に一番心地よい快適さを
提供してくれるから
ついつい着てしまうというのもある
気がしています。

 デニム素材のように
体を締め付けたり、ゴワゴワしないし
適度に体に風が通る作りは
着ていて、一番涼しいし、

楽なのに、手を抜いた感が出ないどころか
女性らしいムードのオマケ付き。

考えれば考えるほど
ワンピースなしでは過ごせない
スペイン地中海岸の夏事情なのです。 



                                   Tiiu




2016年6月24日金曜日

リメイクのDIY

イチから自分で材料を買って
家具や収納を作る
日曜大工というものは

なかなか重い腰が上がらないもので、

たとえプランが思い浮かんでも
時間が足りないなどと言い訳して
実行しないことしばしばですが..

リメイク、修理の類は
同じDIY作業でも
元がある程度出来ていることで
着手し易いのが利点です。

そんな最近のリメイク作品は
木片が劣化してバラバラになっていた
庭のプランターを復活させた夫の力作で

経年劣化した天然木に
オイルと塗料を塗りなおし、

釘をいれて組み直しをしただけで
見違えたように復活を
果たしました。

これで中に美しい草花が
植わると役者も揃い
本当のリメイク完成、

オリジナルの状態しだいで
リメイクの仕上がりや難易度も
違ってきますが、
リスクのない日曜大工は大歓迎です。






                      Tiiu



2016年6月22日水曜日

マスカルポーネ・ゴルゴンゾーラ

ブルーチーズの代表格
ゴルゴンゾーラと
ティラミスでお馴染みのマスカルポーネ

イタリアンチーズの
2つがミックスして、まろやかな
 味わいがたまらなく美味な

マスカルポーネ・ゴルゴンゾーラ
(そのまんまのネーミング..)

フランスでは、スーパーで
いつでも気軽に手に入るから
しばしば買っていたのだけど

味覚の違いか流通の問題か、
ここスペインではなかなか見かけず、

その存在を忘れかけた頃に
イタリアン食材フェアにて発見。

これをレーズンや胡桃の入った
バケットにのせて食べると
とりわけ素晴らしいハーモニー

白ワインや発泡酒とも合うので
夏のおつまみにピッタリなのです。

この時期にイタリアンフェアとは
なかなか心憎い演出、
喜んでのせられた我が家です。




              Tiiu

2016年6月20日月曜日

たまには布帽子

夏の強い紫外線を避けたり
バカンス気分の小物としても
麦わらハットは
定番ですが、

帽子の全体にツバが付いた
デザインは、外出時の収納に
困るのが悩みです。

 ずっと頭に身に付けているなら
全く問題なくても
時にはカフェで休憩したり
室内では帽子を取って過ごすので

そんな時にバックに入れてしまうと
あっという間に型崩れ..

かといって、休憩した出先の
椅子や机に置いたら、
そのまま忘れてしまうリスクも高すぎる..

そんな訳で、敢えて布製、
畳んでコンパクトに
バックの中へ納まる帽子を
外出に選ぶようになりました。

 今はスポーティーなスタイルが
巷に溢れているので
布製のサンバイザーやキャスケットで
街歩きをしても浮かないのが幸いで

麦わら帽は、完全なるリゾートな日
まで保留状態、

折り畳める麦わら帽を
見つけるのが今季の課題です。






                        Tiiu

2016年6月18日土曜日

Mustang:野生の馬

自分にとって映画とは、
ざっくり分けると2種類あり

1つはジェットコースターのように
見ている瞬間だけが楽しくて、

その時間はあっと言う間に過ぎ
見終わると間もなく、
その内容が頭から抜け落ちてしまうもの。

もう1つは、見ている間は
じんわりと朗らかな時が流れ
見終わった後、何日経っても
ふと、そのシーンの記憶が蘇るもの。

 映画「Mustang」は
(邦題「裸足の季節」)
まぎれもなく後者の映画で

 見終わってから随分経つのに
登場人物の表情、村の風景、家の備品や
台詞なんかも頭に残るのです。

5人姉妹=少女の物語だけど
少年のようなタフさで頼もしい末っ娘の
真っ直ぐな眼差しは
一番大人びていて

 生きる勇気が湧いてくる
色んな美しさが散りばめられた
忘れがたい作品です

日本でも公開中だそうなので、
映画館でぜひ。



                  Tiiu

2016年6月16日木曜日

スパイシーなベルベル雑貨

インテリアには個人的で
マニアックな好みが反映されて

洋服のように気軽に
テイストを変えられない分
選ぶのに慎重になりますが

お気に入りを手に入れた時の
お宝発見感が
何とも言えずワクワクで

北欧テイストと和雑貨が
合わせやすかったり、
フレンチカントリーと渋い工芸品の
組み合わせが意外にもマッチしたりなど、

テイストが違った同士でも
相性が良いモノがあったりするのは
空間作りの面白い所。

最近増えつつあるモロッコの
ベルベル雑貨は、ちょっとしたスペースに
スパイシーな辛口感が加わり

乾燥した、素朴な空間に
何気なく納まってくれる、お気に入り。

テイストを決めないで
各々が好きな物を好きな場所に
置けることが自分にとって
一番のストレス解消です。





                                                  Tiiu



2016年6月14日火曜日

雨はなくてもレイングッズ

フランスや日本に比べて
極端に雨が少ないと言える
私の住むスペインの地中海沿岸地域。

フランスでは雨が多かったけど
傘を持つ人を殆ど見かけないのが
あるあるの不思議で

学生など、雨の時に
フード付きの服をインナーに着用していて
フードを被って凌ぐことはあっても
傘を持ち歩くことは稀のよう。

そういえば、実は私も
傘はたった1本(しかも折り畳み)しか
持っておらず、
4、5年前に一度買ったきり。

そして、雨の日に活躍するかも、
と密かに期待して衝動買いしたゴム長靴は
結局、数年間も一度も履いて出かけることはなく

今では、庭の水まきやテラスをゴシゴシと
 掃除する為の
ガーデングッズと化したのでした。

雨がなくてもレイングッズは
使えるものです。





                    Tiiu



2016年6月12日日曜日

石焼のチーズ器

フランスの家庭には
ラクレットというチーズ料理を作る
専用の器具があり

これは関西のうちの実家が
たこ焼き器を持っているのと
同じくらい普通のことなのかどうか
までは分かりませんが..

とにかく、使わないから持って帰りなさいと
言われ、スペインの家まで持ち帰りました。

フランスに住んでいる頃
これを数回使ったことがあり、
ジャガイモにのせて食べる石焼で焼いた
チーズの熱々を頬張るのは

とても寒い日にやると
たまらなく美味しいのだけど、
さすがに、チーズだけあって
少し食べるとお腹にもたれるのです。

 結局ラクレットとして
1年に1回も使わなかったので、

今回は焼肉や薄いお好み焼きを
焼くのにいい塩梅なのではないかと
話し合って、我が家におくことに..

石だけあって重い天板の器機は
スペインで和メニューを作るのに
(使い道が)生まれ変わる予定です。




                   Tiiu

2016年6月10日金曜日

夏のテラコッタ色

今季の注目カラーは何色?
と聞かれたら、毎年多彩な色がありすぎて
少し躊躇する私ですが

今年はテラコッタ色と即答します。

この色はヨーロッパに住んでから
頻繁に見かけるようになり
今までも時々手に取る色ではあったけど

昨年から今年はトレンドなこともあり
とりわけ豊富な気がしています。

色自体に個性があり
存在感もそこそこなのに
意外と組み合わせを選ばずに

肌にも馴染み良いのではないかと
個人的に思っていて

ベージュ、ネイビー、カーキ、
ゴールド、アイボリーなどなど
 色々な色と合わせまくっております。

元々から、くたっとした味わいのある
色目なので、使い込んでも
古びた感じがしない
(それこそがこの色の特徴なので)
というのも魅力です。

だからこそ
アンティーク調やトライバルなデザインの
 アクセサリーやレザーとも好相性。

 ちなみに今この文章を書いている
小さな部屋の壁紙も
テラコッタ色というのも
素敵な偶然です。




                     Tiiu

2016年6月8日水曜日

キュロットな鳥

庭の1角に野鳥の水飲み場を
置き始めてから
入れ替わり立ち代わりやってくる

実に様々な種類の鳥たちは
単に水を飲むだけでなく

 涼を取っているのか、羽根を洗いたいのか
かなり念入りに水を浴びて

こちらが庭仕事をしている最中も
長居しては去って行きます。

中には頬紅を塗ったように
頬から喉にかけてオレンジ色だったり、
とさかのような逆立ちがあって
そこがドット模様になっている

名もわからない不思議な鳥を
見かけることもあって
 家にいながらバード観賞ができるほど..

最近の常連さんで
つい見とれてしまうのが下写真の
お尻がオレンジがかった
頭に小さな黒い逆立ちがある小鳥。

ネットで調べても
名前が分からず、

お尻のオレンジ色がキュロットパンツ
みたいなので勝手にキュロットと命名しました
鳥にも色々あるものです。



                       Tiiu



2016年6月7日火曜日

朝活のリズム

先週1週間のフランス滞在は
用事を済ますだけの短い訪問でしたが
それにしても呆れるくらい
雨、雨、雨続きの天候。

結局、滞在中に一日中晴れたのは
帰る日だけ、という結末でしたが
洪水被害に遭った地域でなかっただけ
幸いでした。

 フランスではニットにレザージャケット、
ブルブル震える寒さだったのに対して
お隣スペインに戻ってみたら
真夏の空気になっていたギャップに
早急に対応すべく

生活リズムを朝型に
切り替えることにしました。

朝の5時半に起床すると
空気がまだピンと張り詰めていて
仕事の能率が昼間とは段違い、

室内で机に向かう仕事は
まだ冷房に頼れるとしても
問題なのは庭仕事と家事全般。

太陽が昇ると10分でギブアップしそうになる
庭仕事は朝7時前後だと
軽く1時間持続できるのです。

夜も涼しくていいのだけど
朝に面倒な仕事をササッッと終わらせて
余裕で過ごしたいのが
スペインの夕べ

 朝日が昇る前、
ヒンヤリ空気の時間に
毎朝起床するための
スペイン名物シエスタは理に適っています。





                               Tiiu