2019年6月29日土曜日

青い卵はどこにある

うっかりしていると
新緑がぐんぐん伸びて、
まるでボサボサ頭のように
枝葉が広がる垣根の木々を

初夏のこの季節に何度か
剪定を行うのが恒例ですが、

それと時期を同じくして

この垣根の枝の合間に
新しい巣を作っては卵を温める
クロウタドリの存在があります。

毎年どこかに新しい巣を作るので
使い古した巣は取り除いていかないと
一体、どれが現役か見分けが
つかなくなるほどで...

万が一、
剪定を始めてから卵が入った
巣を落とすことがないよう

親鳥のいない間に巣の中を
撮影して
卵の有無を確かめます。

 黒い羽からは想像できない
クロウタドリのブルーの卵は
 何度見ても美しく

あと2週間もたてば、小さな雛が
巣から顔を出して
新しい庭の住民に。

他の野鳥と違って垣根に巣を作る
この鳥は、いつも身近で
巣も卵も雛も初夏の風物詩に
なっている我が家です。



                              Tiiu

2019年6月27日木曜日

夏の貝殻はマーメイド風に

毎年夏になると
大いにもてはやされるリゾート風
デザインのファッション小物。

こちらヨーロッパでは、
正にザ・リゾート地へ赴くと
そんなキラキラとした格好の
女性たちに出くわすことになりますが

フランスやドイツ、イギリスなど
少し北に位置する国の
観光客の人々は、

スペインの国全体をリゾートと
みなしている人も少なくなく、

バルセロナやバレンシア、マドリードなど
割と都会の真ん中や地下鉄で
リゾートな恰好に出くわすことがあるのです。

ディテールで見ると
今季は貝殻の入ったデザインが
ブームになっており、

ロング気味のタイトスカートと
合わせて、貝のネックレスやヘアアクセ、
ピアス、ブレスレットなどを
合わせているのを目にすると

なんだか
(ロングヘアの人などは特に)
マーメイドっぽいなと感じます。

パールよりもずっとカジュアルで
ビーズよりも少しセクシー、
だけどナチュラル感もある
貝殻パーツは

夏のアクセントに心地よく
そよそよと涼風が吹くような
爽やかさが魅力で、身に付けた人を
思わず見入ってしまいます。



                           Tiiu

2019年6月25日火曜日

ローテクとハイテク

日々進化していく電子機器や
電化製品などなど、
ハイテクツールの広がりには
目まぐるしいものがありますが

一方、ヨーロッパの古い住居に
住んでいると、
今まで取り扱ったことのない
古い型式の道具やローテクな器械に対して

どう扱ってよいやら
面食らうこともしばしばです。

 基本的にはローテクが好きで
典型的な家電音痴の私ですが

ハイテクを自在に操る人への
秘かな憧れもあり、

また物理的なからくりを
理解していないとうまく扱えない
ローテクも同時に使いこなしたい。

 理想を言えば、ハイテクと
ローテクをどちらも問題なく
使える人になりたいと思うのです。

 そういう意味では、
ローテクの良さも色褪せずに
ハイテクも生活に入り込んだ
ヨーロッパの環境は理想的で

何でもない日常生活でも
 脳の色々な部分が刺激されて
いるなぁと感じます。



                         Tiiu

 

2019年6月23日日曜日

スパイスに合う夏のホップ

夏も本番に入っていくと
ビールの販促合戦が激しく
いつもと違う新品種や
輸入ビールなんかも増えてきて

目新しさと
喉越しの良さを求め、売り場で
つい、立ち止まることしばしば..

そんな風に日々少しずつ
新しい銘柄のビールを集めて
労働の後に飲む味は格別で、

中でも夏に欲するスパイシーな
エスニック料理と合わせて飲む
アロマホップがたっぷり
含まれたビールがお気に入りです。

クラフトビールなどによく見られる
アロマホップのビールは
スペインの有名なビールメーカー
からも多く出ており、

飲むと鼻の奥に広がる
アロマが食欲を刺激して
爽快な気分になれるのです。

いつものビールより少し
価格が上がるけれど、
クラフトビールよりは
ずっとお手頃感のある

夏限定のプチ贅沢ビールを
我が家のハーブを使った
エスニック料理と合わせるのが
夏の楽しみの一つです。



                                     Tiiu

2019年6月21日金曜日

レトロなポロシャツ熱

昔のレトロなテニスウェアから
インスピレーションを得たという
マーガレットハウエルと
フレッドペリーのコラボシリーズ

をウェブサイトで眺めていたら、
あまりにも自分好みの世界観に
ワクワクが止まらず、

コットンツイルのパンツ、プリーツ
スカート、ジップアップブルゾン、
それになんといっても

こっくりとした生クリーム色の
ポロシャツにガツンとやられ
一気にポロシャツ熱が上がりました。

ポロシャツと言っても、
メンズが着ているカチッとした
あのポロシャツとは
異なった風情のもので

緩やかな女性らしさが
全体に感じられ、
レトロなモード感、半そでより
少し短めの袖丈など

知的な気品を纏っているのは
マーガレットらしさと言えるかも。

ああいうシンプル・レトロなデザインに
遊び心の効いたアクセサリーを
サラッと加えたら、

これだけで夏のスタイルは
大満足に違いないとも思えるのです。



  
 https://www.fredperry.com/women/margaret-howell
    
           Tiiu


2019年6月18日火曜日

おばあちゃんの知恵・ラベンダーの効能

6月という旬の季節柄、
久しぶりに手に入れたくなった
大好きな花の一つでもある
ラベンダー。

同じような花の色・形である
と思われがちなラベンダーは
実は多品種の植物で、

イングリッシュタイプ、
フレンチタイプなどなど
はまると色んなタイプを見分けて
 集めたくなってしまいます。

ハーブや香りのエッセンスとしても
有名なラベンダーは、
古くから虫よけ、抗菌、安眠効果
としても重宝されており

中でも害虫を寄せ付けない効果は
夏の蚊が苦手な自分には
嬉しい効能と言えます。

鉢植えそのものに効果が
あることはもちろんのこと

終わりかけた花を束にして
乾燥させ、ドライフラワーを
吊るすと室内の虫よけになるし、

サシェに入れて衣装ダンス
クローゼットに吊るすと
衣類の虫よけにもなります。

ちなみに
 個人的に見た目で好きなのは、
 フレンチ系のストエカスラベンダーで

うさぎの耳のような、
ピョンとした先端が可愛らしく
香りの安眠効果というよりは
癒され効果を一層感じてしまうのです。



                                        Tiiu

2019年6月16日日曜日

偏愛キッチン道具・Le Parfaitのガラス保存瓶

雑貨好きなら一度は目にして
手に取ったことがありそうな

 フランスの老舗メーカー
Le Parfait社のガラス保存瓶。

  ガラス瓶だけを真摯に
作り続けているメーカーだけあって
品質は確かなもので、
 
我が家にある複数のガラス瓶は
義家族の祖母の代から
受け継がれた瓶たち。

とはいえ、フランスでは
お手頃な価格で購入が可能な
品というのも素晴らしく、
世界中で愛されているのも頷けます。

 さらに良心的なことに
一番劣化しやすいとされている
オレンジ色のゴムパッキンのみを
別購入が可能で、

ガラス瓶さえ破損しなければ、
半永久的に使えてしまう
優秀さなのです。

 瓶だけでもナイスな見た目の
Le Parfait社のキャニスターですが
中身を入れると、もっと
魅力が増し、更に並べることで3割増し。

 使えば使うほど愛着が増す
という言葉がピッタリな...
まさに偏愛キッチン道具です。



                                     Tiiu

2019年6月14日金曜日

魚介のトマト飯

スパイス入りのソースと
野菜などの具がたっぷり入った
ご飯にかけて食べる
お手軽料理と言えば

カレーライスが代表的ですが、

その他にもデミグラスソース
入りのハヤシライス、
ホワイトソースのビーフ
ストロガノフなどなど

時間がある時、大量に作って
お手軽に食せる便利な料理たち。

さて、そんなご飯にかける系で
最近ハマりつつあるのが

トマトソースをベースに
魚介の出汁を使って
好きな野菜とハーブなどのスパイスを
混ぜこんで煮るだけでの
トマト飯 

魚介は冷凍を使えば簡単で
安価にも仕上がるし、

もちろん、茹でたてパスタに合わせ
ても間違いのない美味しさは
白ワインが飲みたくなる
 これからの季節に最適でもあります。

半日置くと、ソースの味が
更に濃厚になるのも
カレーと似たところです。


                             Tiiu


2019年6月11日火曜日

グリーンアップルやモヒート色

夏になると、ヨーロッパでは
特別珍しくない
明るいグリーン色の装いは

ワンピースだったり、
キャミソールだったり...

見ているだけで涼しく
清涼感たっぷりで
トレンドでなくても青空の下で
身に付けたくなりそうです。

さて、そんな青リンゴのような
モヒート色、ユーカリ色など
とも言われる明るいグリーンは
 今期、見事に夏のトレンドで

グリーンアップル色をベースに
ノスタルジックな模様の
ロングワンピースや
 リネンのトップ、アクセサリーや
小物で見かけたりすることも。

 リゾートなら、海でも
山でも綺麗に映えるグリーン
なので、旅のアクセントにも使え

服で取り入れるのは
難易度が高いと感じる場合は
 ワンピースの下からほんの少し
覗かせるキャミソールに使うだけでも

存在感たっぷり、
夏のうだる暑さを爽やかに
癒してくれる色なのです。



                             Tiiu


2019年6月9日日曜日

ジャスミンの天井

壁や地面、柱などを
這うようにぐるぐると巻き付く
つる植物は、全般的にどれも
好みではありますが、

欧米の古い建築物と、それを
覆うように広がる蔓の生命力の
ハーモニーは圧巻で、

蔓が家の半分を覆った外観などを
見かけると ミステリアスな雰囲気に
思わず立ち止まって眺めてしまいます。

 さて、我が家にもつる植物の
 仲間である、羽衣ジャスミンが
1本植わっており、

初めは隣にある椰子の木の
幹に巻き付いていたのが、
それも飽和状態になり

更に細い枝を複雑に伸ばして
ポーチ屋根の天井を縦横無尽に
伸び始めています。

丁度今の時期は
白い小さな花を満開に咲かせて
いるので、毎日花が落ちて
粉雪のあとのよう。

見上げると天井にジャスミンの
緑と白が爽やかに見えて
毎年切るのを躊躇ってしまいます。


            Tiiu  


2019年6月7日金曜日

ノッポなアンティークのティーポット

気づけば和洋折衷と...
多国籍なテイストのティーポットが
集まりつつある我が家ですが

フランスの骨董屋で見つけた
戦利品は、普段使いもしつつ、
デコとして飾っておいても
絵になる風合いが魅力です。

古いリモージュ焼きで
ティーポットにしては背が高く
シュッとしたフォルムが新鮮で
手に入れたティーポットは、

温かいお茶よりも、
冷たく冷やしたお茶を
サーブするのに向いています。

金色のラインと一緒に描かれた
麦のデザインだけに
麦茶を入れても良いし

ほうじ茶、番茶、
ミントティーなどのハーブ系を
冷やして飲んでもいい感じ。

お茶やコーヒーを冷やして飲む
習慣のないヨーロッパの人々、

前の持ち主はやはり熱いお茶を
サーブしていたのだろうか?

 持ち主が変わると
役割は変わるけれど、
時を経ても色褪せない雰囲気は
アンティークならでは、です。



          Tiiu  

2019年6月5日水曜日

ゲランドの塩

オリーブオイルやビネガーなど
基本的な調味料であれば
あるほど、その素材の違いは
加熱しない調理法で一層差を感じるもので

基本のきほん、
その一つが塩であります。

フランス・ブルターニュ地方
 の名物で、伝統的な手法で生産
されている、ゲランドの塩は

フランス中のグルメ好きに
愛されるお墨付き。

自分で買うには贅沢な価格だけど
お土産にいただいた
ハーブ入りのBIOゲランド塩は

正にこの塩とオリーブオイルだけで
上等なドレッシングが出来て
しまうから塩の力は偉大です。

焼いた野菜や肉に一つまみ
それだけでも味に奥行きがでる
食べる時間を豊かにする調味料、

真っ白ではなくて
うす曇りのようなグレー色が
キッチンの片隅で意味深に
存在感を放っています。



                               Tiiu

2019年6月3日月曜日

ラケットとエッフェル塔

ローランギャロスこと
全仏オープンテニスも2週目に入り
益々盛り上がって
目が離せなくなってきました。

さて、全仏といえば
いつも恒例にしているのが
プレーの内容を楽しむというのは
大前提として、

男子、女子、各選手のユニフォーム
のデザインに加え、
審判の制服?デザインも
毎年洒落ていて注目しています。

 今年の審判が着用する
ラコステのユニフォームは
街でそのまま着ても素敵な
リラックス・カジュアルになりそうな

ネイビー×グレーのカーディガン
ネイビーのマリンパーカーに
ベージュのチノパンスタイルが基本

中に着たポロシャツも
オレンジだったり、ネイビーだったり
何気に日々変わっていたりするのです。

それにそれに

今年一番心を掴まれたのが
 ラケットとエッフェル塔を融合した
グラフィカルなモチーフが並んだ、
新デザインのスポーツタオル。

個人的には男子用のネイビー×ホワイト
にグリーンのトリミングが入った
配色がより好みです。

 手に入れたいのは山々だけれど
勿体なくて使えないこと必須..

でもやはり、赤土の上で見るから
パリの空の下で見るから
一層魅力的に映るマジックは否めません。



   Tiiu

2019年6月1日土曜日

サボテン再生計画

晴れの日は太陽が燦燦と。

サボテンをはじめとする
多肉植物が育てやすい
我が家の庭の環境でも

長雨が続くと湿気がこもり、
水はけの悪いポットに植えた
サボテンたちが

内部から少しずつ腐り
気づけばぐにゃっと折れ垂れて
いるのを発見すると、

これはもうダメだと
あきらめてしまいがちですが

どうやら黒く腐った部分の
少し上で切り取って
また乾ききった土壌に植え替える
ことで復活が可能らしいのです。

切り取った断面を見ると
まだ緑色で水分がたっぷり
含まれており
外観は普通に元気なサボテン。

切り取ったことで
短くなった同士を寄せ植えして
サボテン再生コーナーを
こしらえてみました。



                Tiiu