予想をはるかに超える雨に
連日見舞われた、今年の4月。
いつもなら太陽を近く感じる
地中海沿岸地方が、まるで
フランスやスペインの北部都市と
化したような曇り空の日々。
こんなときは、
いつもなら登場する機会が稀な
レイングッズを手に入れておいて
良かったと、しみじみ思います。
愛着がある傘や長靴があると
憂鬱な雨の日の気分が上がり、また
6月の梅雨時期の日本を思い出して
懐かしい気分にもなったりします。
特に北ヨーロッパでは
素敵な雨の日グッズを豊富に揃える
ブランドがあり、雨の日だって
楽しみたい心意気を感じます。
さて、たまにしか味わえない
レイングッズ強化月間の
4月が終わり、5月から初夏の予感です。
お隣のフランスやポルトガルに
比べてアンティーク市や店が少なく、
あったとして規模が小さいこともあり
フランスに住んでいる時ほど
手に入れる機会がなくなった
アンティークの雑貨やインテリア。
しかし今はネットの時代で
外に出て動けなくなった分、ゆっくり
おうちでアンティークやヴィンテージを探して
届くのを心待ちにするのも一種の楽しみ方です。
先日、フランスから取り寄せた
アンティークのインテリア雑貨は
木製プレートに真鍮の少女像が入った
なにやらミステリアスな温度計。
かなりの年代を経ているので、
温度計は壊れているかも、と期待して
いなかったけれど..いえいえ
しっかり現役の優れモノでした。
お役目も果たし、レトロな風合いも
チャーミングな、ずっしり重い温度計が
お部屋に新しい空気を
呼び込みます。
水曜日は週の半ば、多くの人に
とっては、少々お疲れ気味で
倦怠感のある時期かもしれません。
少し先に見える週末に向けて
もうひと頑張りしたい、
そんな水曜日に着たい気分の服
といったら、
トレンドのドット柄や定番のフラワー柄
ごきげんな配色のマルチストライプなど
気分が上げるプリント柄。
アクセサリーなら、
昆虫モチーフやハート柄、など
ややポップさと遊びこころがある
デザインを加えたくなります。
例えば、柄物のシャツや
ワンピースにざっくりしたカーディガンや
ブルゾンを羽織り、胸元に
個性的なブローチを付けてみたり...
ウェス・アンダーソンの映画に出てくる
ヒロイン気分な服装がイメージです。
他人や空気に合わせ過ぎず、
自分が最上級に気分よくいられる服装も
たまには楽しみたいものです。
*写真のシャツとブローチはショップにて販売中です！
分厚くて大きな鞘に入っていて
最初はボリュームたっぷり、の
イメージなのに
取り出して豆の状態を茹で
更に薄皮を剥がして取り出すと
こじんまりとして楚々とした
佇まいになる、
今が旬のソラマメ。
だけど、茹で上がったばかりの
緑色で艶々したソラマメは
いかにも食欲をそそり
口に入れるのが惜しいくらい。
無骨だった見た目が
ヒト手間、フタ手間の調理過程を
経て、宝石のように貴重に思えてくる
のは、不思議なものです。
この旬のそら豆をなるべく沢山の
食材と合わせて楽しみたいと願うのに
あれもこれも、と想像するうちに
毎年旬の時期が過ぎ去っていきます。
先月は、春へと着実に暖かくなる
と思っていたのに、4月に入ってから
雨も多く、気温も3月より冷える日が
あったり..不安定な気候の日々です。
私の住むスペインの地方は
元々雨が少なく、砂漠にありがちな
太陽と乾燥を好む植物が育ちやすい環境で
緑の植物を育てるには
たっぷりな水を消費して時間と
手間がかかるものですが
昨年、今年となぜか春先に雨が多く
油断していても緑が青々と茂るので
他の地方都市にいるような気分です。
そういえば、以前住んだ
フランス・ボルドーでは湿気が多く
朝起きると霧で真っ白な景色を
よく見かけたものだけど
ここでも最近は霧がかった朝の風景を
見ることが増えてきて、少しノスタルジック。
ミストサウナの中にいるような
湿度の高い霧の中を歩くのは
決して嫌いではなく、砂漠みたいな乾燥期の
合間に時々あると新鮮なものです。
少し前に書いた記事で
最近のフランスでは、子供服と並行して
大人女性の服も扱うファッション
ブランドの人気が高まっている
と言う内容を書きましたが、
この流れとともにやってきたのが
ハンドメイドの温もりを感じる
ナチュラルファッションの人気です。
これにはやはり、依然
各々おうち時間が長くなる状況で
より快適に、ナチュラルな色彩で
優しい素材に包まれて過ごしたい
という欲求に沿った流れかもしれません。
褪せたような色彩、
洗いざらしたような布の質感、
子供の頃に家族にあつらえてもらったような
懐かしい雰囲気があるコレクション。
メイド・イン・フランスに拘って
丁寧に仕上げるブランドの人気も
少しずつ高まりつつあるように思います。
パリから田舎へ移住する人が
増えているというニュースもしばしば
耳にするこの頃..
ナチュラル＆エコなファッションは
個人的には好みでもあり
眺めても着ても、とても心地よく
着る服、持つものに対して
優しいときめきを感じさせる
トレンドのようにも思えます。
最近は少しずつ日照時間が
長くなり、部屋の中の温度も
上昇しつつありますが
部屋によっては湿気が籠りやすく、
日光が当たりにくい場所も
あるので、春の光が燦燦とさす
午後いっぱいの間は
各部屋の窓を開けて風を通し
ついでにドアも開け放します。
そこで、ドアが風などに押されて
勝手に閉まらないように
役立つドアストッパーの出番。
小さな金具タイプなど無機質な
ドアストッパーは場所も取らなくて
便利だけれど、
たまには癒される、ヘンテコ可愛い
タイプもあるといいのではないかと
手に入れたのが、ラマの形をした
重しの入ったドアストッパー。
一見可愛らしいぬいぐるみのよう
だけど、下半身にずっしり重しがあり、
きちんとドアを押さえてくれて
何より心つかまれたのが
背中に乗ったアステカ柄の織物です。
その部屋を通るたび、ラマと
目が合い、アステカ柄が異国の風情..
ふらりと入った雑貨屋さんで
ひと目惚れのお買い物は
いつだって素敵な効果をもたらします。
現在もなおコンビニが存在しない
スペインやフランスなど
ヨーロッパの国々での生活で
慣れもあるのか、意外にも、
そこまで不便に感じることはないけれど
時間が無い時、すぐに食べられる
食品を家に常備しておくのは
特に我が家の様にスーパーでさえ近距離に
ない住環境下では 必要不可欠。
しかし、常備しておける食品は
こちらでは大体が美味しくなく、
日本みたいにグルメ色強いレトルト食品
缶詰、インスタント食品に出会うことは稀なので
結局、ひと手間かけて
フライパンやオーブンを稼働する
最低限の調理をする羽目になります。
その中でちょっとしたグルメの部類に入るのが
フランス系スーパーで購入できる、
鴨肉を調理して缶に詰まったグルメ缶。
主にカスレや鴨のコンフィなどで
缶から出して温めるだけなのでかなりの時短
が実現する食品です。
鴨肉やソース味は悪くないものの
塩分強めなので沢山は食べられないのが
缶詰らしい欠点で
これを白ご飯にのせて丼風にして
食べるのが、我が家流です。
月曜日は週の初め、
多くの人が週末休みから
開けて仕事をスタートさせる月曜日。
ちなみにスペインでは、公的機関はもちろん
商店さえも日曜は休む所が多いので
全てが動き出す日のイメージですが
レストランだけは休みの所が多いです。
そんな新しい週の始まりに
袖を通したい服は、気軽に纏える
デニム地の服、足元は楽で愛らしさもある、
フラットシューズなんてどうでしょう。
個人的には、春によく着る
デニムアイテムは、ミディ丈のスカートか
デニムシャツ。
シャツは上からベストを
重ねたり、上からアウターぽく
羽織ったり、と幾通りもの着方で
春中楽しめるのが便利です。
例えば、デニムのブルーに
鮮やかな赤色を足してみると、これから
始まる1週間に少し気合が入るような..
気分が高揚するのは不思議です。
道具と言うよりは、むしろ
インテリア・デコ色が強く
でも、あると大変便利な包丁たて。
これを購入する前は、キッチンの
横広の浅い引き出しに収納していた包丁類..
これでもさほど不自由ではなかったけれど
気づけば、魚用、パン用、果物用など
包丁の種類も少しずつ増えていくにつれて
引き出しの包丁を置く仕切りに余裕がなくなって
いいタイミングでの出番となりました。
ダークウッドの木製スタンドは
まるでリビングのような温かみがあり
見ているとリラックスできるのも良い所。
困るのは、まだ柄の部分だけで
どの包丁か見分けがつかないので
位置を決めて収納しないと刺したり、戻したり
逆に時間を取られるイライラ感を
危うく感じてしまうところ。
収納的にはまだ余裕があるものの
包丁の種類はこれ以上増やすまい
と誓うのでした。
