2016年9月30日金曜日

冬へのエネルギー

スペインで住む我が家で
消費する燃料は、電気、ガス、オイル
の3本柱

全て電気で賄えたら
これほど便利なことはないですが..
工事費、電気代の高さを考えると
二の足を踏んでしまいます。

 3つのうち、日本で馴染みのなかった
オイルは、ガソリンのように
主に水をお湯に変え、
冬は暖房を発動させるエネルギー

家の一部にこのオイルを
貯蔵するタンクが備え付けてあり
枯渇する前に
必ず補給しておかねばなりません。

これが非常に面倒くさい、
ここはスローライフでなくていいと思います、、
まずオイルの価格は日々変動するので
安いタイミングを考えること。

それから注文して
家の前に来たオイル業者の車から
ホースを引っ張って、補給する。

1年に一度はボイラーの
メンテナンス業者に
点検をしてもらう義務がある。

などとトータルで考えてみると
電気の生活は素晴らしく
現代的に思えたり、
 
 エネルギーの残りを考えながら
過ごすなんて
この家に住むまで考えたことが
ありませんでした。

   
                                 Tiiu


2016年9月28日水曜日

タラソテラピー

9月の後半、季節的にも
最後の海水浴になりそうな
バレンシア地方南部のビーチ浜は

真夏に比べるとかなり静かで
大半の人々は砂浜で日光浴。

太陽ギラギラのシーズンは
砂浜を歩くだけで焼けつく痛さの上
あっという間に日焼けしてしまうのに

 このシーズンは太陽も優しく
砂浜もふんわり、さらさらで
歩くだけで心地よいのです。

しかも海の水は澄み渡り
タラソテラピー効果たっぷりなので
自分は砂浜派よりも断然、海中派。

海から出ると
塩の成分でベタベタするのが
昔は好きではなかったけど

洗い流した後の肌は
温泉に入った後のようにスベスベで
これぞタラソテラピー効果?!
(温泉と同じで長続きはしないけれど)

食べて飲んで、海水浴、お風呂、、
この繰り返しで
 文字通り何にもしない休日が
ここでは一番のセラピーなのです。




                      Tiiu

2016年9月26日月曜日

フランス映画 アスファルト

昨年の秋にフランス公開
今年の秋には日本上陸
ということで

もう一度見直してみたら
やっぱり、面白くて
完全にツボにはまったフランス映画の
「アスファルト」

パリ郊外の団地が舞台
というだけで、暗くて陰鬱な雰囲気かと
思えば、とんでもない。

自分的には何度
吹き出したか分からないほど
台詞のウィットに
間(ま)の妙に笑って、泣いた一作です。

交錯する登場人物が多彩で
主人公は一人ではないけれど
しっかり糸が通っている筋書きが凄い、

そして、大女優イザベル・ユペールの
冷たい眼力が素晴らしくて
決して期待を裏切らない..

 静かな夜に大きな物音が聞こえたら、
もしかして
宇宙飛行士が不時着したのかも..

と想像を膨らませられる
映画に出会えたことに、感謝。

日本でこの秋、順次公開中だそうです。




            Tiiu

2016年9月24日土曜日

ナッツの恵み

秋です、ナッツの
美味しい季節です。

アーモンドにへーゼルナッツ
くるみやピスタチオなどなど

木の実は何でも大歓迎で
常備していたい我が家では
そのまま食べるよりも

サラダやパスタに入れたり
フルーツに混ぜたり
手作りスイーツに使って消費します。

ナッツが他の食材を引き立てる
ということもあるし、
塩の代わりに味を加える意味でも
効果的な食材と言えるかも..

ナッツの味や香ばしさは
もちろんのこと
森を感じる色が、何と言っても秋風情。

サツモイモやカボチャ
栗なんかと同じで
収穫の秋を思わせる色合いに
ワクワクします。



                                    Tiiu

2016年9月22日木曜日

偏愛キッチン道具・ALESSIのティーカップ

朝晩の冷え込みが進むにつれて
待ち遠しくなるのが、
淹れたてのお茶タイム

ついこの間までは
冷やして飲んでいた
緑茶や紅茶、ルイボスティーも

今では、あったか
ほっこりが嬉しいのです。

数年前にイタリアALESSI社
のアウトレットセールで購入してから
ずっと愛用しているのが
真っ白でシンプルなティーカップ。

飾り気が無く、真っ白、
持ち手がないデザインは
熱々のお茶を入れた状態で持つのに
不便なのだけど

計算されているのか、どうなのか、
絶妙な厚みで口当たりがよく
他のカップで飲むより美味しく感じるのです。

唇にあたる感じは
素晴らしいのに難点は持ちにくさ、
洗うときに、うっかり手を滑らせて
割りそうになったこともしばしば..

成功品なのか、どうなのか?
でも使い続けたくなる魅力がある。
そんな点も含めて
ALESSIらしいと言えるのかもしれません。




                                        Tiiu

2016年9月20日火曜日

ドラマで見る北の衣装と雑貨

海外の映画やドラマを観賞するとき
個人的にストーリーと同じ位
夢中になって
入り込んでしまうのが

自分好みの衣装や装飾が
現れたとき。

 時にはストーリーを置き去りにしながらも
あまりにも素晴らしい衣装や雑貨に
目が釘付けになってしまったのが

「Vikings海の覇者たち」
という海外ドラマです。

同じような衣装のテイストを含んだもので
「ゲーム・オブ・スローンズ」もやはり
素晴らしいけれど
 
こちらは舞台が多岐に渡るので
 衣装・小道具だけにスポットを当てるならば
Vikingsの方が、よリ好みでストライクです。

物語に出てくる船大工が作る
木製のぽってりとした
スープ皿やスプーン、

象牙らしきもので作られた
極端なカーブを描いた器で
樽のビールを飲むシーン。

男性が普段着で着ている
編み上げの入ったデザインの服
女性は多彩な刺繍、ドレープ、レザーの
切りっぱなしなどなど

どれもこれも
北の大地に美しく映えて
偉大なる自然の香りが漂うかのよう、

煌びやかな王室の衣装よりも
古代北欧の田舎人の日常着が
魅力的に見えるのは

現代からの視点だからか
単に私の趣向の問題かもしれません。





                   Tiiu

2016年9月18日日曜日

突然、秋になる日

つい先日まで、外に出ると
すぐに汗でギトギト、素足で
ノースリーブの服を着ていたのに

ある朝起きると
乾燥した空気が冷たく感じ
あっという間に秋になっていました。

少しずつ涼しくなってくれれば
情緒があったりするのに
いきなり朝、12℃の気温は
自分の体温調節がおかしくなったかと思うほど。

慌てて、靴下や羽織ものを
引っ張り出して

コスメも少しこっくりと
油分が多めのクリームに
切り替えることにしました。

フランス発Norevaの薬局コスメは
ここ数年のお気に入りで
数あるフランスコスメメーカーの中でも
個人的には一番しっくり、

奇蹟は無いけれど、危機もないのです。

どこかAveneに似たパッケージと
商品構成で
プライスがずっとお手頃が嬉しい、
 
 オーガニックのセラミドが入った
ナイトクリームで
翌朝の粉吹き乾燥を予防中です。



                          Tiiu





2016年9月16日金曜日

可憐な多肉の木

始めて手に入れた時から
あれよあれよと
四方八方に枝を伸ばし

今や2倍の大きさになった
成長著しい多肉の木。

何種類も植えている多肉や
サボテンの中でも
この木の成長は、なぜか
ずば抜けているのです。

丸い耳たぶくらいの
大きさのグリーンの葉は
細かく並ぶと可憐なイメージで、

ジグザグに伸びていく枝の形は
まるでアートオブジェか
何かのような迫力なのです。

以前、地植えにしていたら
リスが登って遊んだり
葉をかんだりするので
器に移しても、まだまだ伸びる枝、

 そのうち頭でっかちになりすぎて
倒れてしまわないかが
気がかりです。




                   Tiiu

2016年9月14日水曜日

秋色サンド

マスタードやマヨネーズ
ケチャップなどなど
市販のソースを一切使わずに

素晴らしい素材のハーモニーで
出来上がるサンドイッチは、

一つ一つの具材の味が
濃厚に感じられ

ファーストフードなのに
ゆっくり季節も味わいながら
食べたくなる一皿です。

パッと見た感じも秋色の
サンドイッチは
グリルしたキノコ、無花果、葉物野菜を
はさみこんで

塩味はチーズ入りのパンと
ハム、バターのみ。

日本に比べて
キノコの種類が少なめのスペインにて
一番美味しいと思えるのが
この平たいキノコな気がします。

特別に季節モノという訳でもない
食材だけど、

秋に食べる香り立つキノコの味に誘われて
 2ヶ月ぶりに赤ワインを開けました。




                 Tiiu



2016年9月12日月曜日

ポンチョな女性

街を歩いていて
思わずハッと振り返ってしまう
着こなしをした女性を見かける時

大抵その人は
 ドラマチックな要素を取り入れています。

例えば、モロッコ風の
柄模様とフリンジの入った
ポンチョを纏っていたり、、

最近しばしばショーウインドーで見かける
袖が広がって、
Kimonoと表記された

大胆に柄の入った羽織ものを
ふんわりと、着ている女性。

 なんだか不思議な雰囲気だけど
スペインの感じに合っていて
いいなと、思ってしまいます。

実際に着ている人は
スペイン人ではなくて
他のヨーロッパ人の可能性も高いですが・・

さて、ポンチョに話を戻すと
今季は更に種類が増えていて

ストールのようにざっくり纏うタイプから
ベスト風に、フィットさせて着るものがあったり
盛りだくさん。

これだけ種類があると、
難易度が高めなポンチョも
自分の体形と好みに合ったのが
見つかるかも、と

仄かな期待を寄せています。



                      Tiiu

2016年9月10日土曜日

偏愛キッチン道具・ジューサーミキサー

暑くて食欲が出ないとき、
たっぷりビタミンCを取りたいとき、
冷蔵庫の残り野菜や果物を
一掃したいとき、、など

無くても平気だけれど
あったら便利なのが
ジューサーミキサー。

我が家で愛用しているのは
 PHILIPS(フィリップス)社のもので

夏には特に
使う頻度が上がって
スープからカクテルまで大忙し..

アンダルシアの名物
ガスパチョなんかも
これを使えば、あっという間に出来てしまい

フレッシュなニンニクとトマトの風味が
体を健やかに保ってくれそうで
我が家では、クラブ活動後の定番です。

スペインのスーパーでは
ガスパチョの材料(生野菜)を全て
パック詰めにしてガスパチョセットとして
売られていることもあり

それを使えば、お手軽さも
更にアップ!

 忙しい日の朝や夕食支度の
心強い助っ人マシーンなのです。




                                       Tiiu

2016年9月8日木曜日

読んで食べる感覚

武田百合子さんの書く
エッセーをいくつか持っています。

日本に帰省したり
小包を送ってもらう時などに
入れてもらったり、

寝る前にいつでも
手の届く所に置いてあると
あの文体に癒されます。

特別好きなのは
食べ物を描いた文章で

あまりに細かく鋭い描写が
目の前に浮かび過ぎてしまって

 食いしん坊な私などは
字を追っているだけで
涎が出ていないか心配になるほど..

武田百合子さんの本を読むと
読書の秋ということは忘れて

感じるのはむしろ、食欲の秋。

気づけば 食べ歩きに
出かけてしまいそうな自分がいます。




                 Tiiu



2016年9月6日火曜日

シンプル、ニンジンラペ

9月に入ったものの
気温は8月よりも上がっていて
最後の暑さを振り絞った感の
 ある1週目でした。

暑い日はオーブンも使いたくないし、
 (オーブンの熱気が
部屋に立ち込めるから..)

なるべく、シンプルで
見た目も食感も冷たく、

食欲が増進するような
献立をと
考えると、つい作ってしまうのが

ニンジンのラペ

細かく刻んだニンジンを
ビネガーと砂糖、オイルで
漬け込むだけの簡単レシピだけど
食べ始めるとクセになるのです。

 これを作るときは
葉っぱの付いた細くて
生で食べても美味しいニンジンを
使うので 、香りもパッと広がって

ドライフルーツや
ナッツを加えると
立派なワインのつまみ。

地味だけど、
食卓にあると売り切れ必須の
我が家の常備食です。


                          Tiiu


2016年9月4日日曜日

隣に住む訪問者

出会ってから1年半以上も
我が家の隣の空き地、
巨大な松ノ木に住む

山鳩の仲間、シラコバトは
ヨーロッパで緑の多い地域だと
頻繁に見かけるハトですが

 なんと、日本の埼玉県では
天然記念物に指定されているとは
全く知りませんでした..

この薄グレー色で、首の辺りだけ
黒い縞を持つシンプルな鳥は

ヨーロッパでは平和と幸運のシンボルで
好感度の高い鳥とされています。

野鳥の中でも
人懐っこいというか、用心深さに欠ける
ところがあるので、

一度手の平で餌をもらうと
毎日のように味をしめてやってくる
のは、ずっと同じ1羽の鳥とその伴侶だけ、

縄張り争いが激しいので
街や公園の鳩のように
群がってやってこないのがいい感じです。





             Tiiu

2016年9月2日金曜日

ファッションの古代回帰

「ファッションのクラシック回帰」
なんていう言葉を
数年に1度はモードの記事で見かけることが
ありますが、(特に秋冬・・)

ここで言うクラシックとは、
 具体的には
人類における歴史上
どの辺りの年代を指すのだろう?

などと今まで考えたこともなく
ただ漠然とイメージするものは
ありましたが、

調べてみると、
どうやら中世の1000年代
ギリシャ・ローマ時代説が有力で

そう言えば、
この時代を意識したような
レトロなデザインは
トレンドになることもしばしば、

前置きが長くなりましたが、
この夏から自分が個人的に惹かれているのは
 それより一時代前の
500年から800年位の欧州民族衣装。

いわゆるフォークロアに近い
デザインが多くて
レザーやメタルが骨太でワイルド、
 刺繍や編み上げが入っていたり、

手仕事の温もりを感じるジュエリーだったり ..
自然でクラフト感溢れるものに
たまらなく魅力を感じるのです。

そういう訳で
クラシックよりも古いイメージで
古代回帰がマイテーマの2016年秋冬です。



          Tiiu