電車の座席に座っていると
自然と視界に入ってくるのは、
向かい側に座る人の足元ですが
初夏の気温が上がる
この季節には、サンダルやミュールを
履く女性が大多数の中で
ミドルエイジで洗練された
雰囲気のスペイン婦人が
コットンらしきカプリパンツの素足には
グレーとブルー色の中間色のような
ペールトーンのローファーを
履いている姿には
思わずハッとさせられました。
ローファーと言っても
かしこまった、トラッドなタイプではなく
凹凸が少なく、スウェードレザーの
足にフィットするようなデザインで
あたかもバレリーナシューズを
履いているような軽やかさで
ローファーを身につけた足元は軽快で
ミドルエイジの女性を
格好良くみせる
足元のお手本を見せ付けられたような
そんな爽快感がありました。
年月を経て年配のお年頃になったなら
エスパドリーユやサンダルに固執せず、
素足にローファーの選択肢があることは
嬉しくもあり、楽しみでもあるのです。
スペイン、アリカンテやバレンシアの
夏の風物詩と言えば、
何と言ってもビーチ。
地中海岸を結ぶ、コスタブランカ
と呼ばれるビーチのメッカが
地元民はもちろん、
ヨーロッパ近隣諸国の観光客で
ごった返す程の人気ぶりですが..
そのビーチから少し内陸に入った
森林や渓谷の美しさは
あまり知られていないかもしれません。
山を大きく切り込んだ
断崖の下に流れる川は、
透明に澄んでおり
森の真ん中に流れ着いた、穏やかな川の水が
まるでプールのように貯まり
木々が自然な影を作るおかげで
過度な日焼けの心配がないのも魅力的。
ハイキングと水遊びが両方楽しめる
森の中のプールは
理に適っており、
へとへとに疲れた山歩き後に飛び込む
キンキンに冷えた河の水は
山のオアシスそのもので
日焼けも人ごみも好まない
自分達には
理想的な夏の小旅行先と言えそうです。
コーヒー、紅茶に中国茶..など
キッチンにカフェの如く
自分の好きなお茶を集め
気分に合わせて好みの味を
セレクトして楽しむ、
仕事合間のティータイム。
それは暑い夏の季節になっても
変わらず、コーヒーは熱いまま
お茶に関しては
アイスティーになることがしばしばです。
アイスになると
どうしても味が希薄に感じて
しまうので、少しクセの強い
例えば、ハーブティーであれば
パッション系のドライフルーツに、
ハイビスカス、スミレなどの薫り高い花などが
ブレンドされたお茶が最適です。
肝心のハーブは、というと
やはりレモングラスの入ったお茶は
夏の王道、
格段にさっぱりと爽やかで
ミントなんかもよいけれど
相性を考えるのが難しいのが、少し
使いにくいところ...
透明の器に入った
シャンパン色や明るいピンクの
アイスフルーツティーは、
見た目ももちろん涼しげで
頭もすっきりと、午後の英気を養うのにも
ぴったりの飲み物です。
手に入れたのは、かれこれ
20年前くらいに遡り、
その時点で既に
廃刊となっていたのを、古本屋を
巡ってやっと手に入れたのが、
フランスのファッションデザイナーが
執筆した、装いにおける基本の教科書
とも言うべき、AtoZ本
新・エレガンスの辞典
この本を初めて手にしたとき
時代の壁はあるけれど
まだまだ欧州ファッションに無知だった私は
沢山のルール、工夫、テクニックを知り
ますます憧れを募らせていった
ような記憶があります。
日本で手に入れたそれを
フランス、スペインへと持ち込み
数年に一回は紐解いては
読み深め、新たな発見を繰り返し
多少、時代錯誤的な所はあっても
基本的な心構え、理想のありかたは
変わらないものだな、としみじみ感慨深く..
着ること、装うことだけでなく
女性の生き方、人間関係などなど
にもフォーカスを当てた語り口は
何度読んでも味わい深い一冊です。
現在では
「パリのオートクチュールサロン支配人が教える
パリのエレガンス ルールブック」
という題名で新訳、新版が出ているようです。
ワインのボトルを逆さまに挿して、
保存しながらデコレーション出来る
木製のワインラックは
決して高価な品では無かったけれど
実際にボトルを入れてみて
少し揺らしただけで
木目の部分が真っ二つに
割れてしまい..
揺らしたのが不味かったのか、
そもそもの作りが弱かったのかは謎のまま
ボトルまで割れて大惨事にならなかったのは
幸いだったものの
ショックで暫く
そのまま放置していた所、
ある日、ピンとひらめいたのが
もう一度木目を繋ぎ合わせて
ボトルを入れる穴を利用し
試験管のように細いガラス容器を差し込んで
花器ホルダーとしての再利用。
試験管のようなガラス器は
もともと粒胡椒が詰められていた
ギフト用の容器で
何気に、これも再利用...
木目のカーブと
スリムなガラス器の組み合わせは
見ようによってはアーティーで、
涼しげ感もあり
いくつかのの手直しを経て
夏のインテリアとして
君臨中なのでありました。
年間を通して使う機会が
一番多いアクセサリーといえば、
個人的にはブレスレットで
カジュアルなタイプばかりでは
あるけれど、気づけば徐々に増え続け
自分にとっては欠かせないアイテムの
一つといえそうです。
もちろんネックレスやブローチ、
他のアクセサリーを身に付けることも
あるけれど
数あるアクセサリーの中で
最も頻繁にブレスレットを手に
取ってしまう理由の一つは、
つけた状態を常に自分の目で
俯瞰していられる、という点。
ネックレスやピアスは鏡に映した
状態で確認するけれど、
ブレスレットはダイレクトに見ていられ、
しかも色んな角度で眺めると
デザインの多面性に気づかされることも..
色で遊んだり、大胆な形など、
一番冒険しやすいのも
自分にとっては使い慣れた
ブレスレットというアイテムなのです。
毎年6月は夏日が続くこの地でも
今年は何だか、暑くなるのが遅く、
例年よりも雨降りの日が
多いせいで
庭の植物の為には、随分恵みの雨に
助けられている気がしています。
さて、そんな雨降りの後には
毎回我が家の周りを徘徊する
カタツムリに出くわすもので、
クルクルと螺旋に巻かれた
貝殻を眺めていると、
食べたくなるのが
エスカルゴ、
ではなくて
エスカルゴの形状をした
チョコレートなのです。
フランスではスーパーマーケットでも
見かけた、このエスカルゴ型のチョコは
その生々しい見た目からは
想像しがたい美味しさで
味をしめたら、
無意識にエスカルゴの貝殻が描かれた
パッケージを探してしまうほど。
コーヒーカップのお皿の脇に
ちょこんと乗せられた
エスカルゴの見た目も
そそられてしまう、初夏の日々です。