小さい頃に好きで良く着ていた服に
ハイジが着ていたような赤のワンピースがあり、
日焼けしたお転婆娘にとって
赤のワンピースは、初めて好きになった服。
やがて周りの人と同化していたい年頃になると
だんだん赤は着なくなり
グレーや黒、ネイビーなどが
たちまちクールに思えてくるのでした。
そして次に赤に憧れたのは
20歳前後に見たゴダールの映画や
「 トリコロール/赤の愛」
「パリ、テキサス」「髪結いの亭主」など
赤が効果的に使われているヨーロッパ映画に影響を受けたとき。
こんな風に着る赤があるんだと
素直に衝撃を受けたけど
やっぱり赤に袖を通すのは気恥ずかしい。
たまに着てみると
「あら、どうしたの?」といった
視線が突き刺さるような気がするのです。
それからフランスに数年住んでから
スペインに移り、、
ようやく赤が着られる心境になりました。
皆が赤を着るぞーという感じでなく
赤を着ている。
赤を着ていても浮くことが無い環境で
久しぶりに赤を着てみると
エネルギーが沸々湧いてくるようなのでした。