2015年6月25日木曜日

フランス人の服


「フランス人は服を10着しか持たない」
と言う本がベストセラーらしいです。
私は読んだことがありませんが、それを聞いて

以前、フランスのドキュメンタリーで
「フランス製の商品しか買わないで生活したらどうなるか?」
という趣旨の 番組をやっていて
それがとても興味深かったのを思い出しました。

そのフランス人は毎日フランス製の
Armor lux(アルモーリュックス)社のボーダーシャツを着て、
(それ位しか手頃なフランス製の服が見つからなかった。。)

  ワインや食べ物に関しては贅沢に何でも見つかるのだけど、

洗濯機はフランスで何件もの電気屋を周っても
中国製やアジア諸国製のものしか見つからなかったので
結局は手洗いして洗濯する羽目に。

フランスらしいアイロニーに満ちた企画で
10着しか持たない服で満足する人に似た
揺ぎ無さのような信念を感じてしまった。

一昔前までは、何でもフランス製で手に入るのが
当たり前だったのに、
今ではフランス製のモノを探すのは
宝探しのように難しい。

私の伴侶もフランス人なので
時々くたびれた昔の服のラベルに
fabriqué en France(フランス製)
の表示を見つけると、ノスタルジーな気分になっています。

もちろん、実際は多くのフランス人でも
不要な服を持ちすぎている訳で、彼もその一人ですが
棄てられない性分のせいで
稀に過去のフランス製の名残が出てくるのでした。





                                           Tiiu