初冬にちょっとした雨が
続く時期があるものの、
夏の間は滅多に雨降りの日がない
私の住む地方の町。
そんな風だから、たまに降る
雨の日は貴重で有難く、
(毎日の水やりをサボれるという
理由もあるけれど...)
雨上がりに外へ出て庭をぐるっと
見て回ると新鮮な湿気に包まれます。
晴れの日だったら、見つけるとすぐさま
取り去るクモの巣も、雨上りは
キラキラとして完璧な刺繍みたいに
見える編み目に思わず見惚れ
また、椰子の幹が乾いていく過程で
蒸気がもくもくスモークを出しながら
水分を蒸発させていく様子は
何度見ても面白いものです。
そこらじゅうの葉っぱや草が
水滴でキラキラしているのは
水やりの後とは少し違った趣で
青空とキラキラが広がった束の間の
湿気時間がある初秋です。