2020年9月1日火曜日

森の中の家

 この夏を通して1話ずつ

丁寧に視聴して、美しい映像に

心が洗われたフランスのドラマ

 

映画監督モーリス・ピアラが

70年代に撮った「森の中の家」全7話が

とても心に残るものでした。


舞台となるのは、第一次世界大戦中の

フランスの田舎町と

最後の1話のみに出てくるパリで


名の通り森に囲まれた小さな家を巡る

田舎の美しさ、牧歌的な生活の

魅力がたっぷり詰まっており

 

 戦中と戦後、田舎と都会の生活に

翻弄される人々が少年の真っすぐな瞳

によって映し出されます。


フランスの生活も時代を経て

かなり変わったけれど、

一番変わらないのが朝ごはんの風景で


田舎パンに果実のジャムを塗り

丸いカフェオレボウルにたっぷり

注がれたカフェで流し込むスタイルは

現代でも普通に見られる光景。

 

 とても温かく優しい時間と

容赦なく寂しい時間が

 映像美と共に綴られる

宝物にしたいドラマです。

 

仏題:La Maison des bois

*Youtubeにて英語字幕もあり。



                          Tiiu