この夏を通して1話ずつ
丁寧に視聴して、美しい映像に
心が洗われたフランスのドラマ
映画監督モーリス・ピアラが
70年代に撮った「森の中の家」全7話が
とても心に残るものでした。
舞台となるのは、第一次世界大戦中の
フランスの田舎町と
最後の1話のみに出てくるパリで
名の通り森に囲まれた小さな家を巡る
田舎の美しさ、牧歌的な生活の
魅力がたっぷり詰まっており
戦中と戦後、田舎と都会の生活に
翻弄される人々が少年の真っすぐな瞳
によって映し出されます。
フランスの生活も時代を経て
かなり変わったけれど、
一番変わらないのが朝ごはんの風景で
田舎パンに果実のジャムを塗り
丸いカフェオレボウルにたっぷり
注がれたカフェで流し込むスタイルは
現代でも普通に見られる光景。
とても温かく優しい時間と
容赦なく寂しい時間が
映像美と共に綴られる
宝物にしたいドラマです。
仏題:La Maison des bois
*Youtubeにて英語字幕もあり。