2023年5月28日日曜日

古いモノに宿る物語

 古いモノに限らず、新しいモノでも

自分がその品を手に入れるまで

沢山の人の手に渡って作られ加工されていく中で、

どんな品々にも物語があるはずですが

 

ユーズド、ヴィンテージ品などには

作り手から更に、どこかの場所で使われていたか

はたまた、クローゼットやストックルームで

眠っていたか..新品よりも多くの物語が足されています。

 

大量生産で今まさにこの瞬間、

売られている品を見つけるよりも

どこかで誰かが何年も前に手に入れて

持っていた品に出会う方が何倍も確率が少なく

運命的なのは疑いようがなく


たとえ小さな雑貨でも

 その物語ごと受け取ると思えば

なんとも不思議な感覚。

 

薄くなった洋服タグの表記や陶器の表面の曇りは

時間が過ぎた跡、 

使い込んだ生地の風合いは

その時代の空気感の名残にも見え

 想像すると新品にないワクワク感が高まります。

 

このデジタル時代真っ只中に

(デジタル時代だからこそ比較的容易に出会える?)

 敢えて、時を超え、国を越えて

とっておきの古い衣服や雑貨、道具を手に入れるのは

新しい物語に出会う時空旅のようにも思えます。



                       Tiiu