2019年2月21日木曜日

何度も読みたいデパート物語

幼い頃から大の百貨店好き
だったのに、時代とともに
デパートへの興味が薄れ

今では薄っすら過去のものとして
見えてしまうのは、
とても寂しいけれど..

デパートの創設ストーリーは
何度読んでも心浮きたち
楽しく読めるは不思議なもので

以前、とても楽しく見た
英国ドラマの「セルフリッジ」
が英国デパートのサクセスストーリー
だとすれば、 

「ボン・マルシェ」は世界初の
デパートとして誕生した
今でもパリの中心部に存在する
フランスの老舗デパートです。

押しが強く、価格変動も大きい
個人の商いばかりだった
19世紀初頭のフランスにおいて

固定価格で自由に手に取って
商品を物色できる総合商業施設が
どれほど画期的だったか

モノが溢れかえり、
しかもお店に行かなくても手に入る
現代では
想像も難しいほどですが

現代でも、
純粋にこれが欲しいと思う欲求、
欲しい物を手に入れた時の高揚感は
それほど変わっていないとも思うのです。

 商品を選ぶときのワクワク、
宝物(購入品)を手に入れて眺める充足感、
 新しい自分に酔いしれる瞬間、

買い物の醍醐味が全て詰まった
 初心に戻れる大好きな1冊です。

タイトル:デパートを発明した夫婦
著者:鹿島 茂
出版:講談社現代新書