2023年1月29日日曜日

真冬の夜は薪の香り

 真冬の夜に住宅街の外を歩くと

なにやら香ばしく、炭火焼きのような

燻した香りが漂ってくるので、

どこかで毎日焚火をしている人がいる?

 

などと、最初の頃は訝しげに思ったものですが

よくよく視線を上げて見てみると、

家々の煙突からモクモクっと

煙が立ち上がっているのを発見する...


そう、香りの正体は

暖炉の薪に火をつけている家庭が

ぐんと増えてくるせいでした。

 

我が家に暖炉はないけれど

昔リフォームをする前は付いていたようで

リビングの角に少しだけ、

その名残が残っています。


今に比べて昔は暖炉がもっと盛んに

使われていただろうから、薪の香りは年月とともに

少しずつ減りつつあるとはいえ、

 

キンとした冬の寒さに

郷愁的に嗅覚へ訴えかけるこの香りは

冬の好きな風物詩の一つになりました。



                    Tiiu