フランスでもスペインでも
散歩していて一番楽しいのは
田舎町の家々が立ち並ぶ光景の中で
家のファサードを覆いつくした
蔦やつる植物の迫力だとか
古い家の色あせたタイルや
塗装の剥がれた木製のドアなど
が持つ深い味わい...
それぞれの家が持つ個性や
庭から飛び出して見せる木々や
植物の選択なども
唯一無二のもので
それでいて町全体が
フランスはその地方らしく、
スペインはスペインらしい
調和に包まれて感じるのは
不思議で感心してしまいます。
さて、スペインの家の特徴で
好きなのは、なんといっても
底抜けに明るいタイル使いと
真鍮製の重々しい感じの
ドアノブです。
家の玄関、車庫の扉など
よくよく見ないと気づきにくい
ドアノブを注意深く観察してみると
経年劣化の跡が美しく
ちょっと渋めで遊び心もある
そんなドアノブを発見することがあり
眺めてワクワク
そのドアを開けると中は
どう続いていくのかという想像に
ドアノブの浪漫を感じます。