昔見たフランス映画の中で
典型的なパリの家庭にある台所の中、
ヒロインが朝食に
ギンガムチェック柄のカフェオレボウルに
たっぷり注ぎ込まれたカフェと
ラスクを食べるシーンがあり
もう20年位も前なのに
当時の胸のときめきが
未だに記憶として残っています。
「カフェオレボウル」という
存在は、かなり前から自分にとって
謎めいた存在で、
それは、フランス人にとって
日本では普通の、「湯のみ」に匹敵する位、
と言ってもいいかもしれない。
(実際、フランス人に湯のみを贈ると感動される..)
やがてヨーロッパに住み
自分の台所にもいくつかある
カフェオレボウルは
今では全く新鮮さを感じない
地味な位置づけになってしまったけれど、
カフェを飲むというよりも
スープやおつまみ、シリアル、フルーツなど
何を入れても使いやすい、
という
機能的な面の魅力は根強く、
毎日のようにその出番があることが
そのマルチな使いやすさを
物語っているのです。